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◆7/3、第9回原告団総会、Zoom参加について

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7/3 第9回原告団総会 オンライン参加について
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◆今回の原告団総会は、ハートピア京都の会場と、Zoomミーティングのオンライン配信の両方で開催します。オンラインで参加するには、以下のアドレスにアクセスしてください。
→ https://us02web.zoom.us/j/89707259148?pwd=TjMvWU1OVTEwQUtaNlIzRnlVaFdRUT09
(上記アドレスでは、ワンクリックでアクセスできますが、ミーティングIDとパスコードを入力する場合は、ミーティングID:897 0725 9148、パスコード:20210703 となっています)

◆◆原告団総会の配付資料は、原告団のWebサイトで公開し、すべての原告や関心のある方々にダウンロードしていただけるようにしています。講演者の資料も同様です。ただし、サイトでの公開資料は会計報告のページのみ白紙にしていますので、原告の方で、会計報告を見たいという方は、個別に原告団事務局にメールなどでご請求ください。

◆◆◆原告団総会は、13:30開始、16:30に終了予定です。
Zoom配信は、12:30頃からテストをはじめる予定で、終了は17:00頃の予定です。

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Zoomミーティングに参加する方法
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◆Zoomミーティングに参加する前に、まずZoomをインストールします。

(1) パソコンから参加する場合は、Zoomを事前にインストールする方法と、インストールせずにブラウザ(Internet ExplorerやChromeなど)から参加する方法がありますが、ZoomをPCにインストールした方が簡単で便利に利用できます。以下から、無料アカウント登録を行います。
→ https://zoom.us/jp-jp/meetings.html

(2) スマートフォンやタブレットで参加する場合は、初回のみまずZoomアプリをインストールする。
→iPhone、iPad の場合…https://apps.apple.com/jp/app/zoom-cloud-meetings/id546505307
→Android の方の場合…https://play.google.com/store/apps/details?id=us.zoom.videomeetings&hl=ja

(3) 以上のくわしい説明は、下記サイトを参照ください。
→ https://www.crie.co.jp/setouchi/column/409/

◆◆Zoomのインストールが完了したら

(4) 以下のURLをクリック。
→ https://us02web.zoom.us/j/89707259148?pwd=TjMvWU1OVTEwQUtaNlIzRnlVaFdRUT09

(5)「ミーティングを起動」または「Zoom Meeting を開く」をクリックすると、Zoomミーティングに参加できます。

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オンライン参加についての注意点
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(1) 講演中は、参加者の皆さまのマイクは、ミュートにさせていただきます。

(2) Zoom画面は、スピーカービューでご覧いただくと(画面右上で選択)、発言者が大きく映ります。

(3) 講演内容について質問のある方は、チャットで意思表示をお願いします。
司会から指名させていただきますので、マイクのミュートを解除してお話しください。
ただし、質問は会場を優先させていただきますので、ご容赦ください。
(チャットにお書きいただければ、後で当方で確認できます。)

(4) 講演や、原告団からの報告についての感想やご意見は、チャットで提出してください。 終了後、しばらくの間、Zoomを接続したままにしておきます。

(5) 原告団事務局からの報告、大会スローガン、汚染水放出反対の特別決議は、参加者の皆さまの多数の賛成で採択します。
オンライン参加者は、画面下のメニューから「リアクション」を選択していただき、「手を挙げる」「拍手」「いいね」などを選択して意思表示をお願いします。

(6) この原告団総会は、記録のため録画しています。不都合がある方は、カメラをオフにするなど、ご注意ください。

(7) チャットとは
・マウスを画面下に移動すると、メニューが表示されます。画面下に表示されるメニューの「チャット」というボタンを押します。
・画面右側にチャット画面が表示されます。
・右下の「ここにメッセージを入力します」という箇所にメッセージを入力します。
・パソコンの[Enter]ボタン を押すと送信されます。

◆6月の諸行動の報告とお礼

【2021年6月25日,京都キンカンで配付】

6月11日(金)、18日(金)
関電本店(大阪)緊急抗議集会
6月23日(水)
美浜現地緊急全国集会

 関電と政府は、危険極まりない老朽原発・美浜3号機を6月23日に再稼働させました。

 関電は、昨年来、美浜3号機および高浜1、2号機を再稼働させるとして、立地自治体の議会や首長に同意を要請し、苦悩の選択を迫りました。にも拘らず、福井県知事が4月28日に同意を表明した直後の30日に、高浜2号機の安全対策工事が遅れ、当面の再稼動が不可能になったと発表し、5月12日に、特重施設が設置期限までに完成しない高浜1号機の当面の再稼働も断念したと発表しています。このように、関電は、自社の都合のみで、立地自治体や多くの人々を混乱に陥れる、傲慢極まりない企業です。

 こんな企業であるから、特重施設の完成が設置期限・10月25日に間に合わず、僅か3ヶ月しか営業運転できない美浜3号機を無理矢理再稼働させる暴挙を行ったのです。

 ところで、上述のように、関電に高浜1,2号機の当面の再稼働を断念させ、美浜3号機の再稼働を5ヶ月も遅れさせたのは、圧倒的な脱原発の民意に支えられた脱原発運動の成果といっても過言ではありません。もっともっと大きな行動を展開すれば、危険極まりない老朽原発を廃炉に追い込み、それを突破口に、原発のない、人の命と尊厳が大切にされる社会を実現できます、

 そう考えた「老朽原発うごかすな!実行委員会」は、1300人が結集した6月6日の「老朽原発うごかすな!大集会inおおさか」に引き続いて、関電本店前(大阪市)で6月11日、18日(各々70人、75人が参加)に、関電原子力事業本部前および美浜原発前(美浜町)で6月23日(350人が参加)に、標記の緊急行動を行いました。11日、23日には関電宛てに申し入れも行いました。

ご参加、ご支援いただきました皆様、
有難うございました。

 なお、6月21日には「老朽美浜原発3号機運転禁止の仮処分」を求める申立てが大阪地裁に提出されましたが、「老朽原発うごかすな!実行委員会」は、この裁判闘争に連帯する行動も展開しました。

▼6月11日(金)、18日(金)関電本店(大阪)緊急抗議集会

 

 

▼6月21日(月)大阪地裁に仮処分提出

 

▼6月23日(水)美浜現地緊急全国集会

 

 

▼2021年6月22日 京都新聞(美浜差し止め仮処分を申請)

▼2021年6月24日 朝日新聞(原発40年ルール 何だった)

▼2021年6月24日 しんぶん赤旗(「再稼働するな」デモ)

▼2021年6月24日 毎日新聞(老朽/経済効果…思い交錯)

▼2021年6月24日 中日新聞(老朽うごかすな!市民団体デモ行進)

▼2021年6月24日 福井新聞(「老朽原発うごかすな」市民団体がデモ)


「老朽原発うごかすな!実行委員会」連絡先・木原(090-1965-7102)


◆関電が7月3日(土)に大飯原発3号機再稼働を画策

【2021年6月25日,京都キンカンで配付】

 関電は、昨年7月20日から定期点検で運転を停止していた大飯原発3号機を7月3日に再稼働させようとしています。関電は当初、昨年10月の運転再開を画策していましたが、8月の超音波試験で、原子炉圧力容器と蒸気発生器を繋ぐ配管(加圧器スプレイライン菅)などに損傷が見つかったため、運転停止が長期化していました。加圧器スプレイライン菅は、高温高圧(320℃、157気圧)の1次冷却水が流れる直径11 cmの配管です。破断すれば、一挙に1次冷却水が噴出し、原子炉が空焚きになる深刻な事故に至ります。なお、関電の原発(加圧水型)では、加圧器スプレイライン菅だけでなく、高温高圧水が流れる蒸気発生器伝熱管の損傷、減肉もたびたび発覚しています。

 ところで、昨年12月4日、大阪地裁・森鍵一(もりかぎはじめ)裁判長は、大飯原発の設置許可取消の判決を出しました。「規制委員会の判断は地震規模の想定で必要な検討をせず、看過しがたい過誤、欠落がある」として、大飯原発3、4号機の原発設置許可を取り消したのです。この判決は、規制委員会審査のいい加減さを端的に指摘しています。また、大飯原発のみならず、全ての原発が、過小評価された地震動を基に耐震設計されていることを暗示しています。

・配管損傷などのトラブル続きで、耐震性も全く不十分な大飯原発再稼働を、許してはなりません!
・原発を動かせば、処分法も保管地もない使用済み核燃料が溜ります。
・大飯原発から100 kmの圏内には、福井県、京都府、滋賀県の全域、大阪府、兵庫県、奈良県、岐阜県、愛知県の多くの部分が含まれます。大飯原発で重大事故が起これば、何100万人もの人々が長期にわたる避難を強いられます。重大事故では、琵琶湖が汚染され、関西1400万人以上の飲用水が奪われます。

大飯原発3号機再稼働を糾弾しましょう!
原発全廃を求めましょう!

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大飯原発への抗議行動にご参加下さい。

 集合場所:おおい町大島「おおい町はまかぜ交流センターしーまいる」
 集合日時:2021年7月3日(土)13時
 行動予定:集合場所から大飯原発ゲート前までデモ行進し、ゲート前で15時30分まで抗議集会および申入れ(予定)の後、「塩浜海水浴場駐車場」までデモ行進し、16時頃解散。
 主催:老朽原発うごかすな!実行委員会
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おおい町へ配車(マイクロバスまたは自家用車)します。

 ・新大阪駅1階正面より 8時45分集合、9時00分出発
  乗車申込および問合せ 松原(☏090-9540-1959)まで
 ・京都駅南 アバンティ西南(コンビニ横)より 8時45分集合、9時00分出発
  乗車申込および問合せ 橋田(☏090-5676-7068)まで
 ・大津地裁まえより 8時15分集合、8時30分出発
  乗車申込および問合せ 稲村(☏080-5713-8629)まで
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老朽原発うごかすな!実行委員会(連絡先;木原☏090-1965-7102)


◆報告とお礼~6.6「老朽原発うごかすな!大集会in おおさか」に1300 人

【2021年6月11日,大阪関電本店前抗議行動、京都キンカンで配付】

 関電と政府は、運転開始後 45 年を経た危険極まりない老朽原発・美浜3号機を6月23日に再稼働させようとしています。

 原発は現在科学・技術で制御できる装置でなく、原発が重大事故を起こせば、極めて広域が長期にわたって、甚大かつ悲惨な被害を被ることを、福島原発事故、チェルノブイリ原発事故が大きな犠牲の上に教えています。

 美浜原発が重大事故を起こしたとき、風向きによっては、若狭のみならず、関西、中部の多くの部分が高濃度放射性物質で汚染される可能性があります。何100 万人もが避難対象になりかねません。避難は不可能です。美浜原発から最短で 28 km に位置する琵琶湖が汚染されれば、1400 万人以上が飲用水を失います。閉鎖水域である若狭湾が高濃度に汚染され、壊滅的被害を受けます。

 電気は、原発でなくても作れます。自然エネルギーによる発電法、蓄電法も進歩し、省エネ機器の開発も進み、節電の機運も高まっています。わざわざ危険な原発を動かす必要はありません!

美浜 3 号機再稼動阻止の決意を
新たにした大集会と御堂筋デモ

 6.6「老朽原発うごかすな!大集会inおおさか」には、コロ緊急事態宣言発令中にも拘らず、「老朽原発再稼働阻止」の固い決意の下、1300人以上が参加し、果敢な御堂筋デモで「老朽原発うごかすな!」を訴えました。
 

 

 集会では様々な地域、多様な団体からの発言がありました。

◆中嶌哲演さんの「福島原発事故記憶が風化しつつある一方で、3372人による関電企業倫理を告発する運動、1600人が結集した昨年の9.6大集会、小口顧客の30%以上の関電離れなど、新しい動きも始まっている。この動きを原発ゼロ基本法案成立に結実させよう」などを訴える主催者挨拶に続き、

◆避難計画の虚構・問題点の指摘、原発のために右往左往させられる理不尽(反原発自治体議員・市民連盟 山下けいきさん)、

◆規制委員会に老朽原発調査の原データすら提出していない関電と国を糾弾し、福島事故の教訓を生かそう(老朽原発 40 年廃炉名古屋訴訟市民の会 草地妙子さん)、

◆水戸地裁・前田英子裁判長による画期的な東海原発運転差し止め判決、来年12月の再稼働への地元同意を目指す地元原発推進派の動き(東海第二原発の再稼働を止める会 披田信一郎さん)、

◆高浜原発から 5 km 圏のPAZを含む8万人が暮らし、避難計画・訓練も全く不十分にも拘らず、老朽原発再稼働に前のめりな舞鶴市長と議会(京都府舞鶴市の住民 山本良治さん)、

◆美浜原発から20 km、多くの人や生き物を育むびわこを抱え、自然豊かな高島市の原発廃炉を求める声(高島市議 是永 宙さん)、

◆福島事故避難から避難先での現在までの社会的、経済的苦悩(原発賠償京都訴訟原告団 萩原みゆきさん)

◆カンパのお願い(実行委員会 橋田秀美さん)

◆全国から:
不祥事だらけの関電、新規制基準に合格したからと言って安全を保証するものではないと開き直る規制委員会、嘘で固め国民を騙す経産省は許せない(再稼働阻止ネット木村雅英さんと首都圏からの参加者)、

悪夢の原発事故から10年、まともな政策もなく、汚染土壌まで金儲けや政治的宣伝の材料にしようとし、汚染水や汚染土を拡散させようとする政府と東電に対する怒り(福島から 放射能ゴミ焼却を考えるふくしま連絡会 和田央子さん)

◆関西各地から:
原発被害は広域におよぶ、人と地球を守りたい、原発は止めてください(千葉県のホットスポットから滋賀に避難されてきた山崎圭子、朋さん親子)、

原発は人を病気にする、殺す、わたしの妻は今春、すい臓がんで亡くなった(埼玉から岐阜に避難された 川根眞也さん)、

若狭で8年間チラシの各戸配布を続けて、若狭でも、隠れた脱原発の声は圧倒的であることを知った(若狭の原発を考える会 小林正明さん)、

原発や核燃施設は、3.11事故前夜の危険な状態にある、中でも再処理工場は超危険(ストップ・ザ・もんじゅ 池島芙紀子さん)、

コロナ禍の下でも原発を動かす関電を医療従事者として許せない、原発ゼロ法案を成立させよう(原発ゼロの会・大阪 庄司 修さん)、

兵庫でも各地で、集会、デモなど多様な行動が行われ、「老朽原発うごかすな!」の声が広がっている(さよなら原発神戸アクション 馬場茂夫さん)、

3月14日にJR奈良駅前を延べ2000人近くの参加者で埋め尽くした「奈良のつどい」を開催し、3月20日の高浜全国集会には初めてバスを仕立てて参加するなど、脱炭素を隠れ蓑に原発を進める政府と電力会社に抗して、発展を続ける奈良の運動(原発ゼロ・被災者支援奈良の集い実行委員会 榎本恭一郎さん)、

◆労働組合から;
事故や不祥事を続発させている関電に原発を動かす資格はない、原発を動かさないことが一番の安全対策、核と人類は共存できない(フォーラム平和・人権・環境 近藤美登志さん)、

火力発電を動かせないから原発だという考え方、専門家の意見を聞くふりをしながら何もしない政府を許せない、今こそエネルギーの地産地消で雇用や地域経済を作り出そう、原発ゼロを決断できる政府を作ろう(全国労働組合総連合近畿ブロック 菅 義人さん)、

核のゴミの処理法はない、政治は劣化している、それでも私たちは生活を放棄するわけにはいかない、脱原発の声の拡大を(おおさかユニオンネットワーク 丹羽通晴さん)

などの訴え(メッセージを含む)があり、

◆集会決議(下に掲載)の提案と採択が行われ
(読み上げ;原発ゼロ・被災者支援奈良の集い実行委員会 堀田みえこさん)、

◆6月23日とされる美浜3号機再稼働阻止を目指す「緊急行動に起とう!」のアピールが行われた
(実行委員会 木原壯林さん)。

最後に、デモに関する説明があり(関西共同行動 星川洋史さん)、
力強いシュプレヒコールの後、炎天下をものともしない、断固とした御堂筋デモに出発した。

脱原発を闘う全国各地からの
多数のメッセージ

・美浜町町議(松下照幸さん)、
・高浜町町議(渡邊 孝さん)、
・北海道後志原発とエネルギーを考える会(佐藤英行さん)、
・なくそう原発核燃、青森ネットワーク(中道雅史さん)、
・みやぎ脱原発・風の会(舘脇章宏さん)、
・東海村村議(阿部功志さん)、
・刈羽村村議(近藤容人さん)、
・志賀原発に反対する「命のネットワーク」(藤岡彰弘さん)、
・さよなら原発・岐阜(伊藤久司さん)、
・浜岡原発を考える静岡ネットワーク(鈴木卓馬さん)、
・さよなら島根原発ネットワーク(芦原康江さん)、
・上関原発を建てさせない山口県民連絡会(寺中千尋さん)、
・伊方から原発をなくす会(名出真一さん)、
・玄海原発プルサーマルと全基をみんなで止める裁判の会(石丸初美さん)、
・ストップ川内原発!3.11鹿児島実行委員会(杉原 洋さん)
から熱いメッセージが届きました。

 メッセージ集として、6.6大集会で配布しました、全国の脱原発運動を俯瞰できるものとして好評でした。
(ご希望の方にはお送りします。090-1965-7102木原までお申し付けください。)

様々な連帯行動も

 6.6大集会に連帯する行動が各地で展開(あるいは予定)されています。

・オール福井反原発連絡会は、福井駅前でスタンディング、リレートーク(6月6日)を行い、美浜町内街宣行動(13日)、チラシの新聞折込配布(14日)、アンケートの美浜町全戸配布(19、20日)、福井県知事への老朽原発再稼働同意撤回要求署名(21日締め切り)を予定。

・老朽原発うごかすな!実行委員会は、関電と原子力規制委員会宛ての「老朽原発うごかすな!」を求めるハガキを配布し、発送を要請。

・仙台市では、みやぎ金曜行動で連帯行動(6月4日)。

・高松でも連帯スタンディング行動(6月4日)。

・原発ゼロ・被災者支援奈良の集い実行委員会はJR奈良駅前でスタンディング、アピール(6月6日)、

・老朽原発40年訴訟市民の会は名古屋市でスタンディング(6月6日)、

・さよなら原発・ぎふは名鉄岐阜駅前で、街頭シール投票(6月6日)、岐阜市内でさよなら原発パレードinぎふを予定(6月12日)。

・上関原発を建てさせない山口地区連絡会は山口市でスタンディング(6月6日)。

「老朽原発うごかすな!大集会inおおさか」に
ご参加、ご支援、連帯いただきました皆様、
有難うございました。


老朽原発うごかすな!実行委員会(連絡先;木原 090-1965-7102)


6.6「老朽原発うごかすな!大集会in おおさか」集会決議
~老朽原発・美浜3 号機再稼働を阻止し、全ての原発を廃炉に!~

 今、関電と政府は、危険極まりない老朽原発・高浜 1、2 号機、美浜 3 号機を再稼働させようとし、原発マネーにしがみつく高浜町、美浜町の議会と町長、福井県知事は再稼働への同意を表明しています。許してはなりません。

 この老朽原発再稼働への同意をめぐって関電、立地自治体、政府の演じた「茶番劇」で、蒸気発生器などのトラブル、原発マネー不祥事、使用済み核燃料に関する約束違反を頻発させている関電は、安全確保や使用済み核燃料中間貯蔵候補地提示期限を空約束しています。また、「自治体住民の安全・安寧を保全することが地方自治の基本」であることを忘れた立地自治体は、原発マネー獲得に奔走し、原発関連企業の利益を優先させる政府は、税金によって立地自治体を買収して、老朽原発再稼働を強行しようとしています。

 しかし、このような「茶番劇」の直後に、関電は、6 月 9日に設置期限を迎える特重施設や安全対策工事の遅れのために、高浜 1、2 号機の当面の再稼働が不可能になったと発表しています。特重施設の完成までには 2 年以上を要しますから、再稼働は 2 年以上遅れたことになります。圧倒的な民意に後押しされた反原発運動の勝利とも言えます。

 一方、関電は、特重施設の設置期限が 10 月 25 日である美浜 3 号機の燃料装荷を終え、6 月 23 日の再稼働を企んでいます。また、政府は、美浜 3 号機再稼働を先例として、全国の原発の 60 年運転への道を開こうとしています。

 大きな抵抗も無くこれを許せば、全国の原発だけでなく、韓国など世界の原発の 40 年超え運転の口実にもされます。あらゆる可能な行動を展開し、何としても美浜 3 号機の再稼動を阻止しなければなりません。

 ところで、政府や自治体は、原発重大事故を想定した避難訓練を行っています。それは、原発は重大事故を起こしかねないことを、政府や自治体が認めているからです。避難訓練をしなければならないほど危険な施設は原発だけです。

 ただし、政府や自治体が実施している「避難訓練」は、わずかの人数がわずかの期間だけ参加する訓練です。政府や自治体は、原発事故では住民全員が、何年も、何十年も、あるいは永遠に故郷を奪われることをあえて無視して、「避難訓練を行った」とするアリバイ作りをしているのです。

 美浜原発から 100 km の圏内には、76 万人が住む福井県のみならず、257 万人が住む京都府、141 万人が住む滋賀県の全域、大阪府、兵庫県、岐阜県の多くの部分が含まれます。美浜原発で重大事故が起こったとき、何 100 万人もが避難対象になりかねません。避難は不可能です。琵琶湖は、美浜原発から 28~80 km にあり、汚染されれば、1400 万人以上が飲用水を失います。
 本日、6.6 おおさか大集会に結集した私たちは、何としても危険極まりない美浜原発 3 号機の再稼働を阻止し、それを突破口に、原発のない、人の命と尊厳が大切にされる社会を実現することを決議します。

2021 年 6 月 6 日
「老朽原発うごかすな!大集会 in おおさか」参加者一同


▼6月5日 毎日新聞


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美浜 3 号機再稼働阻止緊急行動へ!

◆関電本店緊急抗議集会

6 月18 日(金)14時~15 時30 分 関西電力本店前

◆美浜現地緊急全国集会

6 月23 日(水)12 時より
関電原子力事業本部、美浜原発
(12 時に美浜町に集合、町内デモ、原子力事業本部前で抗議行動の後、美浜原発先のシーパーク丹生に移動し、14 時から抗議集会、美浜原発前を通ってデモ行進の予定)
大阪、京都、滋賀から配車します。乗車申込は、大阪;090-9540-1959(松原)、京都;090-5676-7068(橋田)、滋賀;080-5713-8649(稲村)まで
主催;老朽原発うごかすな!実行委員会
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◆5/27の第29回口頭弁論の報告
 ~救援新聞より

  • 救援新聞 京都版No.1428 2021年6月15日
    橋本宏一(日本国民救援会京都府本部 事務局長)

避難計画なき原発稼働停止を!

大飯原発差止京都訴訟第29回口頭弁論

◆関西電力と国を相手に京都などの3,323人の住民が起こした大飯原発差止訴訟の第29回口頭弁論が5月27日京都地裁(第6民事部池田知子裁判長)101号法廷で開かれました。コロナ禍の入場制限がされるなか、傍聴券を求めて65人が参加。弁護団10人、原告席の7人とともに法廷での原告、弁護団の意見陳述を見守りました。弁護団は3通の準備書面を提出、要旨を渡辺輝人事務局長が述べました。

◆意見陳述に立った原告の西村敦子さんは、避難の困難性について、原発事故の際、京都市は舞鶴市からの避難者8万人を受けいれる計画をつくることになっているが、京都市内の実効ある避難計画ができていない。なのにどうやって避難を受け入れられるのか、避難など到底できないと、指摘し、「原発事故は自然災害でなく人災。原発を運転しなければ大事故の危険性はなくなる。大飯及び高浜原発の運転をただちにやめてもらいたい」と訴えました。

◆渡辺弁護士は、水戸地裁判決(3月18日、日本原子力発電株式会社に対し「避難計画の不備」を理由に東海第二原子力発電所の原子炉の運転中止を命令」を取り上げ、基準は大飯原発にも当てはまるとして、次のように述べました。
―深層防護第5レベル(原発事故を幾重にも想定してレベル毎の防護基準を定めてある)において、事故が起こった場合30キロ圏内(住民94万人)から避難することは困難であり、自治体において避難を実行する計画が整っていなければ、人格権侵害の具体的危険があるとした。大飯原発も実効性のある避難計画はないこと、京都府北部の、土砂崩れや道路寸断、集落の孤立などを準備書面で指摘してきた。政府、府、各自治体でのこれに対する防災計画が策定されておらず、海路で船舶が使用できないことも明白。水戸地裁基準での圏内を大飯原発に当てはめれば、16万人の生活区域になる。8万5千弱が京都府民、うち舞鶴市民が8万弱を占める。関東平野にある東海第二原発と違い、湾岸と山間の地域で経路も限られ、16万人の住民が整然と避難するなど到底不可能。自治体職員も対応できない。―

◆閉廷後、「弁護士会館」で報告集会が開かれ、弁護団からは準備書面の解説があり、原告団からは吉田明生事務局長が活動報告などを行いました(写真は報告する渡辺輝人弁護士。座っているのが中島晃弁護団長代行)。
 

◆次回30回口頭弁論は、9月9日(木)午後2時30分から、101号法廷で。

◆第9回原告団総会のおしらせ
7月3日(土)午後1時30分~
ハートピア京都ホール
地下鉄烏丸線「丸太町」下車すぐ
記念講演「地震大国日本と検証されない避難計画」
講師:池田豊氏(京都自治体問題研究所)
弁護団報告、原告団報告など

◆「老朽原発うごかすな!実行委員会」よりの訴え

原発再稼働阻止、原発全廃のためにご奮闘の皆様
(2021年5月26日)

 関電と政府は、危険極まりない老朽原発・高浜1、2号機、美浜3号機を再稼働させようとし、原発マネーにしがみつく高浜町、美浜町の議会と町長、福井県知事は老朽原発再稼働への同意を表明しています。

 この間の老朽原発再稼働への同意をめぐる「茶番劇」で、・原発マネー不祥事、原発トラブル(蒸気発生器配管の損傷など)、約束違反(使用済み核燃料中間貯蔵候補地など)を頻発させている関電は、安全確保を空約束し、・「自治体住民の安全・安寧を保全することが地方自治の基本」であることを忘れた原発立地自治体の議会や首長は、住民の安心、安全を犠牲にして、原発マネーを得ようとし、・原発関連企業の利益を優先させる政府は、税金によって立地自治体を買収して、老朽原発再稼働を強行しようとしたのです。

 しかし、このような「茶番劇」にも拘わらず、関電は、4月30日、5月再稼働を目指して進めていた高浜2号機の安全対策工事の完了が、コロナ禍による人員不足で遅れ、当面の再稼動が不可能になったと発表し、5月12日、6月9日に特定重大事故等対処施設(特重施設;テロ対策施設)の設置期限を迎える高浜1号機の当面の再稼働を断念し、燃料装荷テストのみ行うと発表しています。燃料装荷は5月17日に終えていますが、特重施設の完成までには2年以上要しますから、再稼動は2年以上遅れたことになります。

 圧倒的な「原発うごかすな!」の民意に後押しされた市民運動、裁判闘争などの反原発運動の勝利とも言えます。

 ただし、1号機では、制御棒の操作も行うと言っています。稼働を断念した原発での制御棒の操作など許されるものではありません。

 一方、関電は、特重施設の設置期限が10月25日である美浜3号機の6月23日再稼働を目指して、5月23日に燃料装荷を終了し、政府は、美浜3号機再稼働を先例として、全国の原発の60年運転への道を開こうとしています。大きな抵抗も無くこれを許せば、全国の原発の40年超え運転への道を開くことになるばかりか、韓国など世界の原発の40年超え運転の口実にもされます。コロナ禍の中でも、自粛はしても、萎縮をしてはなりません。政府と関電はコロナの中でも自粛することはありません。私たちが萎縮すれば、政府や電力会社の思いのままを許すことになります。あらゆる可能な行動を展開し、何としても美浜原発3号機の再稼動を阻止し、それを突破口に、原発のない、人の命と尊厳が大切にされる社会を実現しましょう!

・断固として「6.6老朽原発うごかすな!大集会inおおさか」を成功ましょう! 皆様のご支援、ご参加、周囲への参加勧誘をお願いします。

・ご参加が不可能な方は、全国各地で、6.6大集会に連帯する創意工夫を凝らした反原発行動をご企画くださるようお願いします。

 連帯行動の例は、スタンディングアピール、集会、学習会、デモ、関電や原子力規制委員会への電話やFAXの送信、ハガキや手紙の送付などです。一人でプラカードや旗指物を掲げて歩くヒトリデモ(警察への届け出不要)、手製のチラシの配布も大歓迎です。「老朽原発うごかすな!実行委員会」で作成したチラシ(添付)をご配布をいただける方は、必要枚数とお届け先をお知らせ頂ければ送付いたします。連帯行動を企画頂ける場合、ご一報ください(6.6大集会で紹介します)。

 なお、「老朽原発うごかすな!実行委員会は」、関電が美浜原発3号機への燃料装荷を始めた5月20日、約50人の結集を得て、美浜町、関電原子力事業本部、美浜原発に向けて、緊急抗議行動を展開しました。

 あらゆる可能な行動で「老朽原発うごかすな!」を訴えましょう! 理は私たちにあります。老朽原発再稼働の理不尽に、もっともっと大きな運動で対抗しましょう! まだまだ、老朽原発再稼働阻止は可能です!

「老朽原発うごかすな!実行委員会」(連絡先:木原壯林 ☏090-1965-7102)

◆報告とお礼~5.20 美浜原発3 号機燃料装荷糾弾闘争

【2021年5月21日,京都キンカンで配付】

 関電と政府は、危険極まりない老朽原発・高浜 1、2 号機、美浜 3 号機を再稼働させようとし、原発マネーにしがみつく高浜町、美浜町の議会と町長、福井県知事は老朽原発再稼働への同意を表明しています。

 この間の老朽原発再稼働への同意をめぐる「茶番劇」で、
・原発マネー不祥事、原発トラブル(蒸気発生器配管の損傷など)、約束違反(使用済み核燃料中間貯蔵候補地など)を頻発させている関電は、安全確保を空約束し、
・「自治体住民の安全・安寧を保全することが地方自治の基本」であることを忘れた原発立地自治体の議会や首長は、住民の安心、安全を犠牲にして、原発マネーを得ようとし、
・原発関連企業の利益を優先させる政府は、税金によって立地自治体を買収して、老朽原発再稼働を強行しようとしたのです。

 しかし、このような「茶番劇」にも拘わらず、4 月 30 日、関電は、5 月再稼働を目指して進めていた高浜 2 号機の安全対策工事の完了が、コロナ禍による人員不足で遅れ、当面の再稼動が不可能になったと発表し、5 月 13 日の新聞は、6 月9 日に特定重大事故等対処施設(特重施設;テロ対策施設)の設置期限を迎える高浜 1 号機の当面の再稼働を断念し、燃料装荷テストのみ行うと報じています。燃料装荷は 5 月 17 日に終えていますが、特重施設の完成までには 2 年以上要しますから、再稼動は 2 年以上遅れたことになります。

 圧倒的な「原発うごかすな!」の民意に後押しされた市民運動、裁判闘争などの反原発運動の勝利とも言えます。

 ただし、関電は、特重施設の設置期限が10 月25日である美浜3 号機の6月末稼働を目指して、昨日5 月20 日に、3 日間の予定で燃料装荷を始め、政府は美浜 3 号機再稼働を先例として、全国の原発の60 年運転への道を開こうとしています。許してはなりません!

 「老朽原発うごかすな!実行委員会は」昨日約50人の結集を得て、美浜町、関電原子力事業本部、美浜原発に向けて、緊急抗議行動を展開しました。(こちらの関電への申入れをご参照ください。)

5.20 美浜現地闘争にご参加、ご支援いただきました皆様、
有難うございました。

 まだまだ、老朽原発再稼働阻止は可能です! 理は私たちにあります。老朽原発再稼働の理不尽に、もっともっと大きな運動で対抗しましょう! あらゆる可能な行動で「老朽原発うごかすな!」を訴えましょう!

老朽原発うごかすな!実行委員会(連絡先;木原 090-1965-7102)
 
▼2021 年 5 月 21 日毎日新聞朝刊

▼2021 年 5 月 21 日中日新聞、県民福井朝刊

▼美浜町役場前集会

▼2021 年 5 月 21 日京都新聞(滋賀版)朝刊

▼2021 年 5 月 21 日福井新聞朝刊


◆5/27 第29回口頭弁論の報告

2021年5月27日(木)に京都地裁で第29回口頭弁論が開かれました。

  • 模擬法廷&報告集会は,こども未来館を予約していましたが、コロナ緊急事態のため休館で、使用不可になりました。模擬法廷&報告集会は、弁護士会館に変更しました。また、開廷前の裁判所周辺デモは中止にしました。
  • 100部用意した資料の残部が35でしたので、総参加者は65名。デモが中止で、雨が強かったため、参加者は以前より少ない数でした。
  • 事前のお知らせチラシ→こちら
  • 開廷は14:30より、京都地裁1階の大法廷にて。コロナウィルス蔓延の影響のため,参加者は,制約されました。原告席の原告は7名のみ(他に弁護団10名ほど)。傍聴席は半分の44席ほどありましたが、無抽選となりました。最終的に残席は1席のみ。なお、関電の傍聴者が5名ほどいました。
  • 原告の意見陳述は、藤井悦子さんでした。避難の困難性について、原発事故の際、京都市は舞鶴市からの避難者8万人を受けいれる予定になっていることの問題点を指摘しました。
  • また、弁護団より3つの準備書面が提出されました。
  • 以上、原告の意見陳述、弁護団からの準備書面は→こちら
  • 閉廷後,「弁護士会館」で報告集会が開かれ,弁護団からは準備書面の解説があり、原告団からは活動報告などを行いました。3人がけのテーブルに椅子が1つで、会館側がかなり間隔をとって配置していました。そこにちょうど良いくらいの人数でした。会場カンパは、19,049円でした。ありがとうございました。
     
     

◆2020年度冬の卸電力価格暴騰について–パブコメの元

経済産業省 資源エネルギー庁

「2020年度冬期の電力需給ひっ迫・市場価格高騰に係る検証中間取りまとめ(案)」について
(「使い捨て時代を考える会」から、2021/05/24、一部省略してパブコメとして提出しました)

[1] 結論として–再エネ普及と脱原発のために必須の大手電力の分割

検証中間取りまとめ(案)では「旧一電の内外無差別な卸売の実効性を高め、社内・グループ内取引の透明性を確保するためのあらゆる課題について、総合的に検討。」(p.58など)とあるが、方向性が不明確。

・大手電力は、かつての総括原価方式で消費者の電気料金でつくった発電施設、送配電網を独占し、それだけでなく、再エネ普及を妨げ、危険で高コストの原発を温存する基盤となっている。
・大手電力は、発電部門では圧倒的な力をもち、送配電部門も支配して親会社の原発の電気を優先し、新電力の再エネの電気を流そうとせず、再エネ普及を妨げている。
・小売部門では、特別高圧や高圧の顧客に対して、強烈な低価格を提示して取戻営業を強めている。低圧顧客に対してはガスとのセット販売、おトク営業で攻勢に出るなど、大手電力の存在はまだまだ巨大。発電、送配電、小売の一体支配によって、発電設備をもたない小売だけの新電力に比べて、不当な独占利得を得ている。
・現在、最重要の政策は、再エネの普及をはかり、かつての総括原価方式で富と権力を集中してきた大手電力の原発推進路線を改めさせ、強大な電力市場支配力を減衰させることにある。そのためには、大手電力の発電、送配電、小売の完全分離(資本関係も解消する所有権分離)、そして、再エネ普及のために全国単一の送配電網が必要である。

[2] 検証中間取りまとめについての全般的意見

・大手電力を中心とする現行制度を是として、新電力とりわけ再エネを中心とした新電力への配慮が欠けている。巨大資本と零細ミニ企業との間では、公平な競争環境が存在していない。
・卸市場の価格高騰は、消費者価格の暴騰も招いたが、そうした消費者への保護の観点がない。
・再エネの普及と主力電源化、脱原発は、今後のエネルギー政策の基本に据えるべき最優先課題であるが、こうした方向をふまえた取りまとめになっていない。

[3] 容量市場について

・検証中間取りまとめ(案)では「容量市場により安定供給に必要な供給力を確保しつつ、カーボンニュートラルとの両立に向け、非効率石炭フェードアウトを着実に進めるとともに、新規投資の予見性を高める措置を検討」とあるが、納得できない。
・消費者からみて、問題が大きい。容量市場で確保される電源の固定費は、消費者はほぼ支払済みのはずで、容量拠出金を通じて二重払いになる。また、だれが保有するどの電源が入札し、落札したのかの詳細は公表されていない。電気に含まれる容量市場分のコストが表示されるかどうかも分からない。
・さらに、現行の容量市場は、環境汚染産業の原発、CO2をまきちらす火力発電を延命させて、硬直したベースロード電源を保護するだけ。老朽電源の過剰な延命をもたらし、大手電力を過度に優遇する。現行制度は直ちに廃止し、供給力確保は別の方策もあるので、再検討をすること。

[4] 2020年度冬期の電力需給ひっ迫・市場価格高騰

・検証中間取りまとめ(案)では昨年度冬の卸電力取引所の価格高騰について、「相場を変動させることを目的とした売り惜しみ等の問題となる行為は確認されなかった」(p.57)として、大手電力の行動に問題がなかったとしているが、説得力がない。
・発電の80%を独占している大手電力には、発電と小売にかかる諸情報の公開が求められる。
・スポット市場の売り入札を急減させ、一方で自社需要のために買い入札を増やしたのは、なぜか。その理由が明確でない。
・関西電力、中国電力、北陸電力が、グロスビディング(卸電力取引所を介して電力を販売すること)を取り止めたのは、なぜか、その理由が明確でない。自社用の電力を確保するためとすれば、なぜ、そういった事態に陥ったのか、明確でない。
・グロスビディングを取り止めても、価格に影響はなかったとしているが、それなら、グロスビディングとはもともと、どんな効果がある制度なのか。見せかけの取引量を増やすだけになっている。
・卸電力取引所の機能を高めるには、大手電力が、発電量の50%とか一定割合の電力を常に市場にだすように義務づける。それを定期的に上方修正していくことが必要。
・インバランス料金(新電力が電気を計画通り確保できなかった場合に送配電会社に支払う義務のある違約金)が卸電力取引所の価格上昇に伴って果てしなく高騰する算定方法を採っていたことが原因として、各方面から指摘されている。また、規制当局による不足インバランスへの指導が厳しすぎたともいわれているが、そのあたりの言及がない。暴騰を押さえるために、一定の上限は設置されたが、それで十分とはいえない。

[5] 消費者のために

・新電力で「市場連動型プラン」を利用していた消費者は、突然、多額の料金負担を余儀なくされた。それらの電力会社の供給シェアは1.86%、契約件数は約80万件といわれるが、その各契約者の負担はきわめて大きい。制度の不備をすべて消費者に負担させるようなことは、適切でない。
・消費者にとって、どんな電源の電気を買うかは、重要なテーマ。電力の小売販売において、電源構成表示を義務化すべき。また、基本的な環境情報としてCO2排出量や放射性廃棄物の排出量についても明記させるべき。

[6] 新電力の状況

・多くの新電力は、卸電力取引所の突然の狂乱状態で仕入れ価格が暴騰、多額の負担を背負い、倒産するところまで出ている。
・その上、インバランス料金の支払い(必要な供給量を確保できなかった違約金。卸電力取引所で確保しようにも売り玉がなくて買えなかったりした結果)でも、多額の負債を負っているとみられる。大手電力の強大な支配力が生きている現状で、自由競争下の自己責任とするのは、適切でない。
・大手電力と相対契約をしている新電力各社は、「条件の悪化や取引停止になることが怖くて、大きな声で意見を言うことはできない状況にある。大手電力の電源がなければ事業が成立しない新電力にとって、社名を明かして制度の是正を求めることすらままならない」という(日経エネルギーNext 2021/04/26)。

[7] 大手電力の状況

・一方で、発電部門と小売部門が一体の大手電力は、価格高騰の影響は小さく、送配電部門からの情報もいち早く入手することができる立場にあった。しかも、送配電部門は、インバランス料金で大儲けした。
・送配電部門はFIT(再エネ普及のための固定価格買取制度)でも、大儲けしている。こうした不当な儲けは、消費者、新電力に還元されるべきではないか。
・大手電力や大手ガスの間のカルテルは、論外。徹底的に排除すべき。

[8] 再エネ普及と脱原発

・この10年間に世界の自然エネルギーは急成長を遂げ、2020年末までには風力発電や太陽光発電の設備容量はそれぞれ700GWを超えて、それぞれ原子力発電の設備容量(約400GW)の2倍近くに達した。その結果、風力と太陽光を合わせた設備容量は1,500GW(1.5TW、15億kW)近くに達している。一方、原子力発電の設備容量は、廃止が新設を上回り、すでに減少に転じている(環境エネルギー政策研究所)。
・わが国でも、再エネの普及と主力電源化、脱原発は、今後のエネルギー政策の基本に据えるべき最優先課題。ベースロード電源重視を改め、発電側だけでなく系統側、需要側も含む多様な柔軟性を拡大させることが急務となっている。
・とくに、再エネ発電事業者に系統の合理的な利用を保障すべき。ノンファーム型接続(実送電量に応じて空き容量を変動させる送電ルール)は、再エネ拡大のカギを握っているが、十分に普及しているとはいえない。
・原発の費用については、燃料コストだけでなく、営業コスト、廃棄物処理コスト、事故に備えた避難訓練コスト、過酷事故の際の避難コスト、国土喪失コストまで含めた電気料金として、明確にすべき。

以 上

◆5/27 第29回口頭弁論 原告提出の書面

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【原告】裁判資料ーー準備書面、意見陳述こちらへ
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【原告】裁判資料ーー証拠説明書と書証(甲号証)→ 以下に
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第81準備書面[654 KB] 関係]証拠説明書 甲第589号証[82 KB]
(2021年5月18日)

甲第589号証[38 MB]
水戸地判令和3年3月18日(東海第二原発差止訴訟)


★[第80準備書面[413 KB] 関係]証拠説明書 甲第586~588号証[97 KB]
(2021年5月18日)

甲第588号証[4 MB]
NHKニュース

甲第587号証[807 KB]
準備書面26に対する反論_0415

甲第586号証[497 KB]
準備書面25に対する反論資料_0331


第79準備書面[183 KB] 関係]証拠説明書 甲第584~585号証[90 KB]
(2021年5月18日)

甲第585号証[2 MB]
舞鶴市原子力災害住民避難計画平成31年3月19日改訂版

・甲第584号証 → 差替で甲590号証[378 KB]。584号証は欠番。
口頭弁論要旨 藤井悦子さん


★[第73準備書面[1 MB] 関係]証拠説明書528号証の2[77 KB](追加)
(2021年5月18日)

甲第528の2号証[579 KB]
追加、抄本提出用


【注】裁判資料ページ全体の構成変更にともない、第27回口頭弁論から、前回までのタイトル「原告提出の書証」を、「原告提出の書面」に変更しています。内容的には、証拠説明書と書証を掲載している点で、ほぼ同じです。(ページの上のプルダウンメニューから入る場合と、右の更新情報から入る場合と、両方に対応する形にしました。)