関西電力 闇歴史」カテゴリーアーカイブ

◆関西電力 闇歴史◆074◆

┌─────────────────────────────────
◆原発温廃水が海を壊す
 原発温廃水は、熱、化学物質、放射能の三位一体の毒物
 高浜原発近くで、温廃水によりソラスズメダイなどの熱帯魚が定着
 原発の停止で、周辺の海洋環境は劇的に改善したが…
 【付 火力発電と原子力発電の比較】
 【付 コンバインドサイクル発電】
└─────────────────────────────────

┌─────────────
◆[1] 原発温廃水が海を壊す
  原発からは温かい大河が流れている
└─────────────
小出裕章(元京都大学原子炉実験所助教)、2010年3月26日
情報・知識&オピニオン imidas(集英社)→こちら(図解あり)

上記サイトから、その要点をピックアップし、他のサイトの情報もあわせてまとめると、温廃水に関わる問題点は、以下の4点になる。

(1) 原発のエネルギー効率は33%しかなく、66%は温廃水として廃棄される

・現在の原発では、タービンの入口での蒸気の温度は約280℃で、実際の熱効率は0.33、すなわち33%しかない。つまり、利用したエネルギーの2倍となる67%のエネルギーを無駄に捨てている。100万kWの原発の場合、約200万kW分のエネルギーを海に捨てることになる。

・海の取水口から毎秒70tの冷却水を取り入れ、2次系の水蒸気を冷やして水に戻すが、その結果、水温が7℃ほど上昇した温廃水を海に放出する。つまり、1秒間に70 tの海水の温度を7℃上昇させる。

・1秒間に70tの流量を超える川は、日本には30筋もないので、原発温廃水は「大河」といえる。

(2) 原発温廃水は、熱、化学物質、放射能の三位一体の毒物

・海から冷却水を取り入れるときには、配管を清掃するための化学物質、貝類の幼生などを殺す薬剤なども投入される。吸排水パイプにフジツボなどが付かないよう殺生物剤(次亜塩素酸ソーダなど)が使用されるので、海に流す温廃水には、当然、それらの物質が含まれている。

・さらに、作業員の汚染した衣服を洗濯したりする場合に発生する洗濯廃水などの放射性廃水も混入されて、排出されている。定期検査中には、近海の放射線量はさらに高くなるという。大量の温廃水の中に混入して、放射性物質の濃度を下げてしまえば、敷地外に捨てても濃度規制に引っかからないので、垂れ流し放題。温廃水は放射能の希釈水ともなっている。

・核燃料再処理工場は、原発以上に膨大な放射性物質を環境に捨てるが、再処理工場には原子力発電所のような「大河」はない。そこで、再処理工場の廃水は法律の濃度規制から除外されている。

(3) 温められた海水からはCO2が大量に放出される

・福島第一原発事故前の日本には54基の原発(電気出力で約4900万kW)があり、それが流す温廃水の総量は年間1000億t。日本のすべての川の水の温度を約2℃温かくすることになる。

・さらに、温められた海水からは、溶け込んでいた二酸化炭素(CO2)が大量に放出されるので、大気中の二酸化炭素を増やすことになる。原発が温暖化対策に役立つなどとはとうてい言えない。

【参考】原発の運転でも、炭酸ガスは増加
・2022年4月12日付けのチラシより。老朽原発うごかすな!実行委員会 →こちら
・原発では、原子核に閉じ込められた膨大なエネルギーを解放し、最終的には環境に放出するのですから、原発運転は、海洋を含む地球表面の温度を上昇させます。水への炭酸ガスの溶解度は水の温度が上昇すれば減少しますから、海洋の温度が上昇すれば、海洋に溶解していた大量の炭酸ガスの一部が大気中に放出され、大気中の炭酸ガス濃度が増加します。一方、原発の建設、核燃料の製造、使用済み燃料の保管、重大事故時の対策にも多量のエネルギーを要し、その過程で、炭酸ガスが発生します。また、これらの過程で使用されるセメントの製造工程で多量の炭酸ガスが発生します。

(4) 火力発電に比べて、原発には将来的に発展していく形がない

・最近の火力発電所(コンバインドサイクル発電)では500℃を超える高温の蒸気を利用でき、熱効率は50%を超える。つまり、100万kWの火力発電所の場合、無駄に捨てるエネルギーは100万kW以下で済む。

・もし、原子力発電から最新の火力発電に転換することができれば、それだけで海に捨てる熱を半分以下に減らせる。

・さらに、火力発電所を都会に建てて、熱を熱源として活用するコージェネレーション(co-generation)にすれば、エネルギー効率を80%にすることも可能。結局、原発には発展形がない。

┌─────────────
◆[2] 原発停止で温廃水も止まって
  周辺の海洋環境が劇的に改善
└─────────────
中村隆市ブログ「風の便り」2014/03/06→こちら

・京都大学舞鶴水産実験所の益田玲爾教授は、2004年から若狭湾、高浜原発からおよそ2キロの地点(放水口から北東約2kmの音海[おとみ]という海域)で潜水による定点観測を続けている。この地点では、温廃水により周辺海域と比べ水温がおよそ2度高い。この2度が冬場、生き物の生死を分ける。

・原発停止直後(2011~12年の直後)の海の劇的な変化に、目を見張ったという。「予想よりはるかに急激でしたね。南方系の生き物がたちどころにいなくなって、それで本来の若狭湾の生き物が戻ってきたということですね」

【参考】高浜原発の運転状況
・高浜原発の1号機は1974年、2号機は1975年に運転開始。3、4号機は、1985年に運転開始。
・2011年から12年にかけて、1~4号機が定期点検で次々に運転停止。
・2015年4/14~12/24、高浜発電所の3号機と4号機について、福井地裁が、再稼働を認めない仮処分の決定を出した。
・2016年、3~4号機が再稼働。
・2016年3/9、高浜発電所の3号機と4号機について、大津地裁の仮処分の決定で運転停止。その後、2017年3/28に仮処分が覆されて、運転再開。
・現在、高浜原発は、3、4号機が再稼働されている。さらに、2023年には老朽原発1、2号機の再稼働も画策されている。万一こうなれば、海水温のさらなる上昇は必至。

┌─────────────
◆[3] 高浜原発の温廃水で日本海に熱帯魚が定着していた
  高浜原発周辺、2012年稼働停止でいなくなる
└─────────────
産経フォト、2020年6月29日→こちら
福井新聞ONLINE、2020年6月30日

・関西電力高浜原発からの排水で海が温められることで、周辺に熱帯魚が定着していたとの研究結果を、京都大学舞鶴水産実験所の益田玲爾教授が6月29日までにオンライン科学誌プロスワンに発表した。海流で南から運ばれてきた幼魚が越冬に成功したとみられるが、東日本大震災後に稼働停止するといなくなった。

・原発稼働中、周辺の海水温は2度高く、地球温暖化が進んだ2050年ごろの状態に相当する。益田さんは「生息域が拡大して良かったという話ではない。狭い日本海で多くの原発が稼働すると、元々いた魚や海藻が減少するなど、環境が大きく変わる」と指摘。原発の温廃水による局所的な温暖化の影響に注意を促した。

・益田さんは04~17年、冬に若狭湾内の高浜原発近くの海で潜水調査を実施。運転中は通常の海水温より7度高い排水が出るため魚の数や種類が増え、本来は越冬できないソラスズメダイやカミナリベラなどの熱帯性の魚も生息していた。12年に高浜原発が止まると、水温は低下して元に戻り、熱帯魚は死滅したり見られなくなったりしたという。

【参考:ソラスズメダイ】
 以下の写真は、Wiki の記事より。産経フォトのWebサイトには、益田玲爾教授によるソラスズメダイの写真が掲載されている。ブルーの綺麗な小魚(体長7~8センチ)。水温が18℃以下になると生きていけなくなる熱帯魚で、日本海も11月を過ぎると水温が下がるので、ここで最後を迎えるのが普通。

▲ソラスズメダイ。フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』より。ニック・ホブグッド、東ティモール(インドネシアに近い島国)にて

【参考:ハナイカ】
 全長7cm程の小型のイカ。2023年6月下旬には、紀伊半島より南の暖かい海に生息する「ハナイカ」が、高浜町でみつかった。地元の漁師が定置網に引っかかっていたところを見つけたとのこと。坂井市の水族館で展示されているが、水族館によると、福井県内で見つかるのはとても珍しいという。

▲ハナイカ。フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』より。

【参考:ガンガゼ】高浜町沖の若狭湾では、冬でも南方の生物が見られる。長いトゲが特徴のウニの仲間「ガンガゼ」も、1年を通してよくみられる。2023年2月、京都大舞鶴水産実験所(京都府舞鶴市)の調査で確認された。同年7月、同じ場所に潜ってみた。水温は28度まで上がっていた。海底の岩場では、冬よりも多くのガンガゼ類を確認できた。約2キロ南には、関西電力高浜原子力発電所の放水口がある。2004年からこの海域を調査している同実験所所長の益田玲爾教授によると、原発の運転中は、他の場所に比べて水温が2度ほど高いとのこと。(→こちら

▲ガンガゼ。フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』より。

┌─────────────
◆[4] 京都・舞鶴湾から見える異変「南の魚が増えている」
  忍び寄る温暖化の影
└─────────────
京都新聞、2022年5月7日
京都・舞鶴湾から見える異変「南の魚が増えている」 忍び寄る温暖化の影
 
・京都大学舞鶴水産実験所の益田玲爾教授の研究成果が報道された。原発稼働中、周辺の海水温は2度高く、地球温暖化が進んだ2050年ごろの状態に相当する。潜水調査を実施したところ、高浜原発稼動中には熱帯性の魚が生息していたが、2012 年に高浜原発が止まると熱帯性の魚はいなくなったとのこと。

[参考]伊方原発を早期に停止せよ、温廃水が瀬戸内海を温暖化
・長周新聞、2020年6月30日 →こちら
・山口県内の瀬戸内海側の漁業者のなかで、海の異変が深刻な問題になっている。・・・周防灘、伊予灘に面した海域では、火力発電820万kWと伊方原発202万kWから温廃水が大量に放出されており、「温暖化」しないわけがない。この上に中国電力の上関原発1、2号機(それぞれ国内最大出力の137万kW)を建設したときの惨状は明らかである。

【付 火力発電と原子力発電の比較】
・原子力発電って本当にハイテクなの?
 火力に比べ、原子力は筋の悪い技術!
・『電気のしくみ 発電・送電・電力システム』(佐藤 義久 著、丸善出版、2013年発行)より

(1) 蒸気温度…蒸気タービン入口の蒸気温度はハイテク度を端的に示す指標
・火力発電……1950年に450℃→2010年に620℃と、各段に進歩
・原子力発電…1950年代の285℃(BWR)、270℃(PWR)のまま、進歩せず

(2) 蒸気圧力
・火力発電……41気圧→310気圧
・原子力発電…BWRは70気圧、PWRは55気圧のまま

(3) 容量
・原子力発電…ローテクのまま、出力だけ恐竜のごとく肥大化した腕力機器

(4) 熱効率
・火力発電……22%(1882年)→53%(ガスコンバインドサイクル発電)。飛躍的に向上。100万kWの電気をつくったときに100万kWの廃熱を出す。
・原子力発電…33%程度のまま。100万kWの電気をつくったときに200万kWの廃熱を出す

(5) 発電機の回転数
・火力発電……3600rpm(60Hz)、3000rpm(50Hz)
・原子力発電…1800rpm(60Hz)、1500rpm(50Hz)

(6) 100万kWの電気をつくるとき
・火力発電……100万kWの廃熱。3657トン/hのCO2を排出する。
・原子力発電…200万kWの廃熱。運転時以外にはさまざまな段階でCO2を排出。処理困難な大量の高レベル放射性廃棄物、低レベル放射性廃棄物を排出する。

【参考】原発の発熱と崩壊熱
 出力100万kWの原発の場合、原子炉の中では、ウランが核分裂して3倍の300万kW分の発熱をしている。大地震の際は制御棒を入れて核分裂反応を止めるが、実は300万kWのうちの21万kW分の発熱は、ウランの核分裂で出ているわけではない。それまでに生成された「核分裂生成物」が原子炉の中に膨大にたまっており、「崩壊熱」を出している。
 制御棒でウランの核分裂反応を止めても、21万kW分の崩壊熱は止められない。膨大な発熱だ。福島第一原発の場合でも核分裂反応は止まったが、崩壊熱を止めることができないまま、電源が何もなくなり、冷やせないために炉心が溶けて、放射性物質が大量に出てしまった。
 
【参考】最新のコンバインドサイクル発電
 蒸気を使ってタービンを回転させ電気を発生させる際、熱効率を上げるにはタービン入口蒸気圧力と温度の両方を上げる必要があるとのこと。熱力学的には圧力・温度どちらか一方を上げれば効率は向上するが、圧力だけを高く設定するとタービン内で仕事をした蒸気が湿りやすくなり、湿った蒸気はタービン翼に悪影響(湿り蒸気によって引き起こされる最も顕著な現象は動翼の浸食)を与えるので、蒸気温度も高くする必要がある。火力発電はこうした点で技術開発が着々と進展していて、最新のコンバインドサイクル発電では、熱効率は60%にも達している。原子力発電では、1950年代の水準にとどまっていて、33%しかない。

【参考】「出力だけ恐竜のごとく肥大化した腕力機器」という記述は、『原発は滅びゆく恐竜である水戸巌 著(緑風出版)を思い出させる。

【付 コンバインドサイクル発電】
・コンバインドサイクル発電とは
 火力発電には、大きく2つの方式がある。
①燃料を燃やして水を沸騰させ、発生した蒸気により発電機(スチームタービン)を回す方式と、
②燃料を燃やして発生させた高温・高圧の燃焼ガスにより発電機(ガスタービン)を回す方式。
これらの方式の弱点は、いずれもタービンを回した後の蒸気や燃焼ガスが持つ熱が捨てられてしまうこと。

・この捨てられる熱を減らす技術が「コンバインドサイクル発電」。この方式は、ガスタービンによる発電とスチームタービンによる発電を組み合わせた発電方式で、ガスタービンコンバインドサイクル発電ともいう。

▲コンバインドサイクル発電とは…国立環境研究所 > 研究・技術 > 環境技術解説 > 地球環境 >「コンバインドサイクル発電」より(→こちら)。この図では、熱効率が59%になっている。

◆073◆ ←← 関西電力 闇歴史 →→ ◆075◆

◆関西電力 闇歴史◆073◆

┌─────────────────────────────────
◆関電の原発建設に反対し阻止した4府県9か所の闘い
 どの立地候補地でも女性たちの素晴らしい結束があった
 「比較ジェンダー史研究会」のWebサイトより
 【付 和歌山県白浜町、使用済み核燃料中間貯蔵施設も撃退】

└─────────────────────────────────

【Webサイト】

比較ジェンダー史研究会こちら
【年表 4 】原子力発電所との闘い-立地反対運動と原発訴訟(富永智津子、2015年)→こちら

・このサイトでは、全国の原発について、立地を阻止した闘いをまとめているが、その中から関西電力をピックアップすると、下記の通り。それぞれに経過や【解説】が付いているので、分かりやすい。
・電力会社の原発推進と地域社会の分断については、以下のように述べている。「反対運動は、志を同じくする人々をつなげたが、一方で、推進派と反対派に分断されることによる人間関係の破壊も見られた。この破壊は家族や親族、あるいは漁協内部に及び、原発問題が終息した後も続き、容易にその溝は埋まることがない。」
・運動の中で、女性の活躍、女性が果たした役割をとりあげて、赤字で強調している。
・そして、最後の【まとめ】として、以下のように強調されている。
どの立地候補地でも、一番「命」に近いところで日々格闘している女性たちの結束には瞑目すべきものがあった。
(本項編集者注…「瞑目」というより「刮目」のほうが適切だと思いました(^o^)

【関電に関係する4府県9か所の闘い】…( ) 番号は上記Webサイトの連番

(2)兵庫県御津(みつ)市(現たつの市)…1958~60年
(6)兵庫県香住町(現香美町)…1967~70年
(7)和歌山県日高町阿尾(あお)・小浦(おうら)地区…1967~2005年
(8)和歌山県古座町(現串本町)…1968~90年
(9)福井県小浜市(若狭湾)…1968~76年。内外海(うちとみ)半島の入り江にある田鳥に建設計画。1971年「原発設置反対小浜市民の会」結成で大同団結、有権者の半数を超える署名などの運動で、市長が誘致拒否
(11)和歌山県那智勝浦…1969~81年
(15)京都府舞鶴市(若狭湾)…1971~82年
(20)京都府久美浜町(現京丹後市)…1975~2006年
(22)和歌山県日高町日置川(ひきがわ)町(現白浜町)…1976~2005年。

【付  和歌山県白浜町、使用済み核燃料の中間貯蔵施設も撃退】

・以下、Webサイトには記載していないが、和歌山県白浜町では、2018年以来、関電が使用済み核燃料の中間貯蔵施設を作るのではないかという懸念が浮上。

・町民の反対運動もあり、白浜町は2019年12月、原子力発電所から出る放射性廃棄物の受け入れを拒否する条例を制定する方針を明らかにした。条例案「白浜町安心・安全なまちづくり推進条例」は町議会12月定例会に提出され、議会は全会一致で可決。町内での原子力関連施設の立地は事実上、不可能になった。
・関電は、2020年6月末に日置川の原発立地事務所を閉鎖した。

・「関電の中間貯蔵計画はどうなるのか?」:日本消費者連盟関西グループ発行「草の根だより」連載記事に加筆 →こちら
・「資料 核関連施設・廃棄物拒否条例(背景と解説)」→こちら

◆072◆ ←← 関西電力 闇歴史 →→ ◆074◆

◆関西電力 闇歴史◆072◆

┌─────────────────────────────────
◆関電の原発マネー不正還流は、最悪の幹部腐敗!(2019年発覚)
 その追及は、株主代表訴訟刑事告発
 ①株主代表訴訟は、会社訴訟と株主訴訟へ(→◆018◆
 ②刑事告発は、大阪地検が相次いで不起訴処分へ(~2022年12月)
 ・市民が大阪地検に告発→不起訴→検察審査会へ[4][6]
  →9名全員が再捜査へ(2022年8月)[8]
  →大阪地検は再度、不起訴処分(2022年12月)[9]
 ・地検はさらに追加の告発3件も、不起訴(2022年9~12月)[7]
 ・検察審査会へ申し立てるも、すべて却下(2023年3~10月)[7]
 【付 関電の四つの調査報告書へのリンク】
└─────────────────────────────────

▲告発の経緯(井戸謙一弁護士のまとめ、~2022年)

┌─────────────
◆[11] 検察審査会、2度目の審査で「起訴議決に至らず」[2023年3月30日付、4/29報道]
└─────────────
・関電の金品受領問題に関連して、役員報酬減額分追加納税分の補填問題で刑事告発され、検察が再度、不起訴にした八木誠 前会長(73)、岩根茂樹 元社長(69)、森詳介 元相談役(82)の3人について、検察審査会は2回目の審査で、「起訴すべきという議決には至らなかった」という結論を出した。今回の告発内容で、強制的に起訴されることはなくなり、前会長らの刑事責任は問われないことになった。大阪第2検察審査会は、「特別背任などにはあたらない。説明責任は民事裁判の場で明らかにされるべきであり、刑事責任を問うことまでは困難だという結論に至った」としている。
・しかし、関西電力の企業体質は厳しく批判した。議決の最後に「真実を隠して説明責任を逃れようとする関電の隠ぺい体質や、庶民にとっては相当高額な報酬が一部の幹部職員によって決定されるなど公益性の高い企業に求められている公開性(手続きの透明性)の欠如を許せないという市民感覚は、当審査会においても原議決と変わるところはない。」「説明責任や義務は関電の提起した民事訴訟の場において明らかにされるべき」とある。
【弁護団の批判】
・告発した市民らの弁護団は、4/28、声明を発表。検察審査会の議決について、「起訴議決としなかったことは大変残念である。個人で納付すべき所得税を、なぜ会社が市民から支払われた電気料金から補填してもよいのかについて何ら説明がない」と批判。その上で、「このような事件を検察庁が不起訴にし続けたことが、関西電力を中心とする大手電力会社の闇カルテル問題、大手電力会社に相次ぐ不正閲覧、新電力の顧客情報を盗み見て営業、という不正問題などを次々と発生させる背景になっているのではないだろうか」としている。
・弁護団声明(2023/4/28)→こちら(リンク切れ)。

┌─────────────
◆[10] 刑事責任、容疑ごとの今後の追及[2022年12月]
└─────────────
・金品受領問題……検察審査会で「不起訴不当」とされていたため、再捜査で検察が再び不起訴としたことによって、刑事責任の追及はこれ以上不可。

・不正・不適切発注問題……不明朗なお金を生み出して地元工作に充てるという、事件の本丸である不正・不適切発注問題も、検察審査会で「不起訴不当」とされていたため、再び不起訴とされて当初告発による刑事責任追及は終了。

・役員報酬減額分、追加納税分の補填問題……検察審査会が「起訴相当」としたこれらの事件まで、検察は再び不起訴にした。「起訴相当」としている検察審査会が再び審議し、もう一度「起訴相当」と議決されれば、強制起訴される。

┌─────────────
◆[9] 大阪地検は再度、不起訴処分[2022年12月]
└─────────────
・大阪地検特捜部は12/1、会社法の特別背任などの疑いで告発された元役員9人を再び不起訴処分(嫌疑不十分)とした。12/8、不起訴処分にあたって強制捜査をしたかどうか質問された検事は、強制捜査をしたか、しなかったかも、明らかにしなかった。

・今後、検察審査会は「起訴相当」と議決していた容疑(役員報酬の減額分を補塡したとする会社法の特別背任容疑や、金品受領に関する追加納税分を補塡したとする業務上横領などの容疑)について、2度目の審査を行う。
・「不起訴不当」と議決していた容疑(金品受領などをめぐるその他の容疑)については捜査終結。
・結局、森詳介、八木誠、岩根茂樹の3名が、再度、検察審査会の審査にかけられる。以下の図は、朝日新聞2022/12/2より

【参考】検察審査会の議決
11人の審査員のうち、8人以上が起訴を求めると「起訴相当」。
 起訴相当が2度議決されると強制起訴される。
②過半数(6人か7人)が再捜査を促すと「不起訴不当」。
③過半数(6人以上)が不起訴を妥当とすると「不起訴相当」。

┌─────────────
◆[8] 大阪地検の再捜査
└─────────────
・検索審査会の指摘を受けて、大阪地検は再捜査に着手。
・2022年10月25日、弁護団に大阪地検から「起訴相当の議決を受けた告発の再捜査の期間を1か月延長する」との連絡。
・12月1日までに起訴相当とされた報酬等の闇補填を起訴するかどうかの決定が行われる。はて、どうなるか。

┌─────────────
◆[7] 地検はさらに追加の告発3件も、不起訴[2022年9~12月]
 検察審査会へ申し立てるも、すべて却下[2023年3~10月]

└─────────────
(1) 2022年9月6日、土砂処分土地賃借の不正で新たな告発状を提出。関電コンプライアンス委員会報告書が、原発に絡んでの土砂処分と土地賃借で高値発注を行っていたことを具体的に明らかにしたこと(新聞では既に報道済み)から、これらの行為は特別背任、背任にあたると、関与した豊松元副社長ら3人を新たに告発。
(→◆062◆  1.土砂処分問題2.土地賃借問題

・ただし、この告発状は、当初告発とダブっているという理由で、2022年11月10日付にて、不受理になった。それならば、当初告発が「不起訴不当」と検察審査会から指弾されていることを受けて、検察自らが起訴すべきではないか。2023年2月3日、検察審査会申立。同年3月20日、検察審査会が申立却下。

(2) 2022年10月12日、同委員会が指摘した倉庫貸借の不正は贈収賄等にあたると新たな告発状を提出。原発推進派の高浜町会議員の事業失敗を救済するため、相場のおよそ倍の価格で倉庫を貸借し、相応の価格に戻す時に見返りとして土砂処分を高値発注したこと(新しく指摘された不正)は、贈収賄や特別背任等にあたるとして新たな告発状を、告発人1040人で提出。2022年12月27日、地検が不起訴の決定。2023年4月24日、検察審査会へ申立。2023年10月27日、検察審査会が不起訴相当の決定。
(→◆062◆  3.倉庫貸借問題

・その後、大阪地検特捜部は2022年12月27日、森元会長や元高浜町議ら7人をいずれも嫌疑不十分で不起訴処分とした。贈収賄の容疑については「職務との関連性や賄賂の受け渡しが認められなかった」、また特別背任の容疑については「財産上の損害や職務に背く行為などは認められなかった」としている。
・検察審査会への申立へ。

コンプライアンス委員会調査報告書(概要)こちら
コンプライアンス委員会調査報告書こちら

(3) 土砂処分、土地賃借、倉庫賃借で関電が高値発注を行い、高浜町元助役の関係会社や原発推進派町会議員に不当な利益を与え、会社に損害を出していたことが明らかになった。提訴時に分かっていた不正発注の損害額は3億2千万円だが、土砂処分だけで最大22億円の高値発注があった可能性がある。この間の非公開の「書面による準備手続き 」等で損害額が大きくなるので、請求の拡張を考えていると主張したところ、裁判所から請求拡張は株主代表訴訟では会社に対する提訴請求が必要とされた。そこで関電に提訴請求を行うことにし、関電宛に送付した(2022年10月26日)。

・その回答が、12月26日にあったが、関電は提訴請求を拒否。関電は、自らのコンプライアンス委員会報告書を否定して、あくまで高値発注はなかったと主張したいのか。そのため、関電に替わって株主が損害賠償請求を提訴する。

┌─────────────
◆[6] 2022年8月発表の検察審査会の詳細
└─────────────
すべての容疑について不起訴が正当でなかったと判断
議決書「強制捜査や関係者から再度の事情聴取などを行って事実を明らかにしてほしい」

(1) 役員報酬の減額分の補填。退任した森元会長を含む18人に、退任後に補填することを決定。「公共性の高い企業のトップの地位にあったのに、みずからや身内だけにひそかに利益を図っており強い非難に値する。会社に損害が生じたことは明白だ」「内々に報酬額を決定しており、会長らに委託された権限の範囲を逸脱する」「自らの立場を利用して秘密裏に補填を行い、口止めまでしていた」
…会社法違反(特別背任)
★起訴相当→→森詳介元会長、八木誠前会長
●不起訴不当→八嶋康博元監査役

(2) 豊松秀己元副社長が納めた追加納税分の補填。豊松元副社長が国税局に納めた税金を補填。「会長、社長に委託された権限を逸脱」
…会社法違反(特別背任)、業務上横領
★起訴相当→→森詳介元会長、八木誠前会長、岩根茂樹元社長

(3) 福井県高浜町の森本元助役の関連会社に対する不適切な工事発注
…会社法違反(特別背任、背任)
●不起訴不当→八木誠前会長、岩根茂樹元社長、豊松秀己元副社長、白井良平元取締役、鈴木聡元常務執行役員、大塚茂樹元常務執行役員、八嶋康博元監査役の計7人

(4) 元助役側からの金品受領。「一部の役職員が不適切な工事発注に関与し利益の一部の還流を受けていたことは電気利用者などへの裏切り行為であり強い非難に値する。検察は強制捜査を行っておらず旧経営幹部らへの事情聴取も十分だったか疑問だ」「利用者からの電気料金を懐に入れていたに等しい」「悪しき慣行を正さなければ任務違背に当たりうる」
…会社法違反(収賄)
●不起訴不当→岩根茂樹元社長、豊松秀己元副社長

┌─────────────
[5] 検察審査会は大阪地検の全面的な誤りを指摘するも
 関電は「我 関せず」で、素知らぬ態度[2022年8月]

└─────────────
・2022年8月1日…大阪第2検察審査会が3人を「起訴相当」と議決。経営不振を理由に電気利用者に料金の値上げを求めながら、その陰で元役員らの利益を図ったことについては、「電気利用者への裏切り行為」ととりわけ強く非難している。
・検察審査会は、会社法の特別背任容疑などで告発され、大阪地検特捜部が不起訴にした八木誠前会長(72)、森詳介元会長(81)、岩根茂樹元社長(69)の計3人を「起訴相当」とした。八木、森、岩根以外の6人は「不起訴不当」と議決した。
・「起訴相当」の場合、特捜部が再捜査し、原則3か月以内に刑事責任の有無を改めて判断する。再び不起訴としても、検察審査会が2度目の「起訴相当」の議決を出せば、検察官役に指定された弁護士が強制起訴することになる
・「不起訴不当」の場合は、検察が再捜査の上で不起訴とすれば、捜査が終結する
検察審査会の全面的な検察庁の誤りの指摘に関する弁護団声明こちら(リンク切れ)
・「原発マネー不正還流を告発する会」からの報告→こちら
・なお、関電は「当事者ではなく、お答えする立場にない」とのコメントを発表した。「原発マネー不正還流を告発する会」の加納雄二弁護士は「長年の癒着があったにもかかわらず、全く信じられない発言だ」と関電の姿勢を批判した。

┌─────────────
◆[4] 市民による刑事告発はすべて不起訴、検察審査会へ[2021年~]
└─────────────
・2021年11月9日…大阪地検特捜部が不起訴処分。「関電の原発マネー不正還流を告発する会」は9人を刑事告発していたが、特捜部は、いずれも関電に損害を与える故意性などは認定できないとして、9人全員を容疑不十分で不起訴にした。強制捜査等は行われず、嫌疑不十分で全員を不起訴処分にしてしまった。地検OBが多数関電役員に就任した経過からみて、不都合な真実の隠ぺいに検察も加担したのか?
・2022年1月7日…1,194人で検察審査会へ申立

┌─────────────
◆[3] その後、株主代表訴訟と刑事告発で追及[2020年]
└─────────────
・3月14日…金品受取り問題に関する第三者委員会からの調査報告書が関電に提出される。金品受領は75人、総額約3億6000万円と公表
【第三者委員会の調査報告書こちら
・【投稿】関西電力金品受領問題・原発の深い「闇」を隠す第三者委員会調査報告書
 Assert Web、投稿日:2020年3月31日 作成者:杉本 達也 →こちら

・6月8日…取締役責任調査委員会が旧経営陣の善管注意義務違反を認めた調査報告書を公表
【取締役責任調査委員会の調査報告書こちら

・6月9日…市民団体「関電の原発マネー不正還流を告発する会」が役員報酬補填問題などに絡み、業務上横領などの疑いで八木氏らについて告発状を大阪地検に提出(→◆18◆
・6月16日…関電が八木氏ら旧経営陣5人に約19億円の損害賠償を求めて大阪地裁に提訴
・6月23日…脱原発個人株主5人が現旧経営陣ら22人に約92億円の損害賠償を求める株主代表訴訟を提起
・裁判は、関電会社訴訟株主提訴併合)と関電株主代表訴訟の二本立てで進行されている(→◆018◆)。
・8月17日…コンプライアンス委員会が役員報酬補填問題で八木氏ら3人の善管注意義務があったと認定
・10月5日…大阪地検が告発状を受理

┌─────────────
◆[2] 新聞報道後の経過[2019年9月~]
└─────────────
・9月27日…岩根氏や八木前会長ら23人が計約3億円相当の金品を受け取ったと報道
・10月2日…2018年9月にできていたが非公表にされていた社内報告書を公表
【社内調査委員会の調査報告書こちら
・10月9日…八木氏が辞任。第三者委員会を設置
・12月13日…市民団体「関電の原発マネー不正還流を告発する会」が特別背任などの疑いで八木氏らを大阪地検に告発

┌─────────────
◆[1] 2019年6月、内部告発文書の送付までの経過
└─────────────
・1977~1987年…森山栄治氏が高浜町の助役を務める
・2018年1月…金沢国税局が高浜町の建設会社を税務調査
・2018年7月…関電が社内調査委員会を設置。社外委員3名、社内委員3名(人事担当役員、コンプライアンス担当役員、経営企画担当役員)により構成
・2018年9月…社内調査委員会の調査報告書ができる。岩根茂樹社長ら6人を社内処分としたが、報告書は公表せず。岩根茂樹社長(当時)は、報告書を受領したが、同月中に八木誠会長(同)とともに、森詳介相談役(同)に相談し、「コンプライアンス上不適切な点はあったが、違法性は認められない」などとして公表見送りを決めていた(注-1-)。その後の第三者委員会は、このときの3人の対応を「ガバナンス(企業統治)の機能不全を示すものであったと言わざるを得ない」と厳しく批判
・2019年3月…森山氏が死去
・2019年3~6月…「関西電力良くし隊」から、岩根社長や監査役宛に通告などの手紙4通(→◆041◆、(1)~(4))
・2019年6月…「関西電力良くし隊」から、最終的な内部告発文書が広く各方面に送付(注-2-)(→◆041◆、(5))
┌───────
(注-1-)〔会計不正調査報告書を読む〕【第91回】関西電力株式会社「調査委員会報告書(平成30(2018)年9月11日付)」→こちら
└───────
┌───────
(注-2-)底が深い原発マネー
関西電力という会社はコーポレートガバナンスが全く機能しない会社、こんな会社は原発を持つ資格なし、全機運転を止めて廃炉にする以外ない
……高浜町の東山幸弘さん( 2019年9月29日記す、原発なくす蔵)→こちら
└───────

┌─────────────
◆[0] 関西検察のOBと関西電力の密接な関係
└─────────────
(1) 2021年11月9日、大阪地検特捜部が刑事告発を不起訴処分にしたときは、「関西検察のドン」とよばれた土肥孝治元検事総長が元監査役、佐々木茂夫元大阪高検検事長が現取締役、小林敬元大阪地検検事正が今回の事件の社内調査委員会委員長を務めるなど、大阪地検と関電の深いつながりが、起訴の決定を阻んだのではないかと疑われる。

土肥孝治…大阪高等検察庁検事長などをへて、関西電力社外監査役など。「関西検察のドン」とよばれた。→Wiki
佐々木茂夫…大阪高等検察庁検事長などをへて、関西電力監査役、取締役など。2022/12/8の株主訴訟で明らかにされた内部告発によれば、検察官退任後は、原発マネー不正還流の問題は隠しとおすよう助言し、しかしマスコミに明らかにされそうになったら先んじて公表するようになどと、対応を指南していた。ばれなければ隠せという助言は、元検察官としての見識を疑わせる。「関西検察マフィアの親玉」「関電検察癒着共同体の親玉」と言われる所以。→Wiki
小林敬…大阪地方検察庁検事正のとき、「大阪地検特捜部主任検事証拠改ざん事件」の責任を問われて辞職。関西電力コンプライアンス委員会社外委員、関西電力調査委員会委員長など。→Wiki

(2) 2022年8月1日
以下は『検察審査会の全面的な検察庁の誤りの指摘に関する弁護団声明』
(→こちら)の一節。
(関電不正マネー還流事件刑事告発弁護団 団長 河合 弘之、事務局長 加納 雄二)
「…・・ 検察は、自らの判断が市民感覚と甚だしくずれていることを猛省すべきである。まして、今回の事件については、関西検察のOBと関西電力の密接な関係が取りざたされている。大阪地検は、市民の合理的な疑念を晴らすためにも、直ちに再捜査に着手して、起訴相当とされた被疑事実のみならず、不起訴不当とされた被疑事実についても速やかに起訴すべきである。・・…」

(3)【参考図書】
『日本を滅ぼす 電力腐敗 政・官・司法と電力会社との癒着・天下りの実態』

三宅勝久 著
新人物往来社文庫
2011/11/8発行(なので、内容は少し古くなるが、腐敗の構造は今に継続)
関西電力についても、二人の経産官僚の天下りについて記載

◆071◆ ←← 関西電力 闇歴史 →→ ◆073◆

◆関西電力 闇歴史◆071–5◆大飯原発4号機

┌─────────────────────────────────
◆電動主給水ポンプミニマムフロー配管からの水漏れがあるも
 原因不明のまま再稼働

└─────────────────────────────────

┌─────────────
[1] 電動主給水ポンプミニマムフロー配管からの水漏れ、ほか
└─────────────
(1)2022年3月定検~7/15再稼働

(2)2022年7月上旬に調整運転を開始し、8月上旬に定期検査を終了する予定だったが、6月24日に電動主給水ポンプミニマムフロー配管からの水漏れ(二次冷却水)が発見された。あいた穴は直径1ミリ以下。それに対応するため、定期検査期間を7月下旬に延長したが、その後、配管を取り替えて、前倒しで7月15日に再稼働した。

・厚さ17ミリの配管で水漏れが起こるには、継続的な減肉作用があったのではないかと疑われるが、原因は不明。関電は、原因として「エロ―ジョンにより浸食され、配管に微小な穴があいた」と推定しているだけ。エロ―ジョンとは「高速となった液滴が、配管の内面などに衝突したときに、局所的に大きな衝撃力を発生させ、衝突部位が侵食される現象」とのこと。

(3)電動主給水ポンプミニマムフロー配管とは……蒸気発生器に給水するポンプには、主給水ポンプと補助給水ポンプがあり、それぞれ、電動のものと、タービン動のものとがある。ミニマムフロー配管とは、ポンプの過熱や過大振動を防止するために、ポンプの最小必要流量を確保する目的で設置されている。ポンプから出た水を当該配管を通じて脱気器に戻す系統であり、通常の運転時には使用しない。恒常的には動いていなくて、原子炉起動の時にのみ使われる。
(電動主給水ポンプ、ミニマムフロー配管について、目次ページの図→こちら

(4)原子炉水位の計測器の一つで指示値が表示されない「運転上の制限の逸脱」。閉止した元弁を開放しなかったというお粗末(2022/3/16~3/17)。小さいな人為ミスが恐い。ハインリッヒの法則→◆071-1◆

┌─────────────
[2] 関西電力「大飯発電所4号炉 高経年化技術評価書(30年目)
 2021年12月」
(→こちら)からみた大飯原発4号機 事故・故障等一覧
└─────────────

・大飯4号機のトラブルは少ないようだが、内容は調査が必要。
・「高経年化対策に関する報告書」の一覧 →こちら

┌─────────────────────────────────
原発再稼働に猛進する関電、トラブル続出
「2018~22年度のトラブル 一覧表」、「関電の原発の稼働状況 一覧表」 → ◆071◆

・美浜原発3号機のトラブル → ◆071-1◆
・高浜原発1号機のトラブル → ◆071-6◆
・高浜原発2号機のトラブル → ◆071-7◆
・高浜原発3号機のトラブル → ◆071-2◆
・高浜原発4号機のトラブル → ◆071-3◆
・大飯原発3号機のトラブル → ◆071-4◆
・大飯原発4号機のトラブル → ◆071-5◆(このページ)
└─────────────────────────────────

◆070◆ ←← 関西電力 闇歴史 →→ ◆072◆

◆関西電力 闇歴史◆071–4◆大飯原発3号機

┌─────────────
[3] 配管の穴や傷、その他(2020年~)
└─────────────

(5)2024/7/28、電気出力が約12時間、約1.4%低下した。通常は開いている2次系配管の一部の弁が閉じて配管内の熱効率が低下したことによる。弁の部品を予備品に取り換え、出力は回復した。関電によると、28日午前8時40分ごろ、タービン発電機装置の信号機能の故障を示す警報が発生し、一部の弁が閉じていることが判明した。水位に応じて配管の弁を開閉させる部品が故障したとみられる。

(4)2023/10/17、蒸気発生器の伝熱管2本で損傷。1本で管の厚みが減少しており(外面からの減肉)、1本は内側からの割れ。小型カメラで原因の調査などをするため、2024年1月上旬を予定していた本格運転が遅れる可能性。

(3)2022年8/24、特重施設未完で停止。その前日から定検とされ、12月までの予定

・→12/16再稼働

(2)2021年8/4、配管に4cmの穴でも運転継続

・タービンを回した蒸気を冷やすために海水を復水器に送る配管(循環水管ベント弁付近)からの水漏れ。→◆027◆

(1)2020年7/20、第18回定期検査~2021年7/3再稼働

・2020年7/20、定検のため、3時40分から出力降下中のところ、6時12分に原子炉炉心の出力が不均一になったことを示す警報が発信。2013年9/2にも同様の「運転上の制限の逸脱」が発生している。

・2020年7/20から始まった大飯原発3号機の定期検査で配管溶接部に深い傷があっても運転継続を主張(一次冷却材管と加圧器スプレイ配管の溶接部付近に深さ4.6mm、長さ67mmの傷)→◆019◆

┌─────────────
[2] 関西電力「大飯発電所3号炉 高経年化技術評価書(30年目)
 2020年12月」
(→こちら)からみた大飯原発3号機 事故・故障等一覧
└─────────────

・大飯3号機のトラブルは少ないようだが、[1]の応力腐食割れが、この表では、No.2にサラリと書いてあるだけ。
・「高経年化対策に関する報告書」の一覧 →こちら

┌─────────────
[1] 2008年4月、原子炉容器Aループ出口管台の溶接部で応力腐食割れ
└─────────────
・圧力容器出口管台溶接部(インコネル600製)で深刻な応力腐食割れ(溶接などにより部品に引張応力が加わり損傷する経年劣化)が見つかった。関電は当初、「傷の深さが評価できない非常に浅いもの」と発表していた(4/17プレスリリース)。しかし実際には、傷の深さは必要肉厚の70㎜を割り込んでいた。関電は、研削を進めるために必要肉厚を64㎜に変更して削っていった。それでもまだ傷は現れ、再度必要肉厚を53㎜に変更して研削を進めた。関電は、傷の深さに合わせて必要肉厚を決めるかのように、必要肉厚を薄く変更する手法をとっている。

・当該部位は原子炉容器の一部でもあり放射線量が極めて高い部位。そのため取替は不可能と考えられる。取替不可能な部位で必要肉厚を下回った場合、運転できないのではないか。以上、グリーン・アクション、美浜・大飯・高浜原発に反対する大阪の会(美浜の会)などによる(→こちら)。

・結局、関電は当該部位に肉盛溶接(溶接部全周を耐食性に優れた690系ニッケル基合金で肉盛)などをして済ませた(→こちら)。

┌─────────────────────────────────
原発再稼働に猛進する関電、トラブル続出
「2018~22年度のトラブル 一覧表」、「関電の原発の稼働状況 一覧表」 → ◆071◆

・美浜原発3号機のトラブル → ◆071-1◆
・高浜原発1号機のトラブル → ◆071-6◆
・高浜原発2号機のトラブル → ◆071-7◆
・高浜原発3号機のトラブル → ◆071-2◆
・高浜原発4号機のトラブル → ◆071-3◆
・大飯原発3号機のトラブル → ◆071-4◆(このページ)
・大飯原発4号機のトラブル → ◆071-5◆
└─────────────────────────────────

◆070◆ ←← 関西電力 闇歴史 →→ ◆072◆

◆関西電力 闇歴史◆071–3◆高浜原発4号機

┌─────────────────────────────────
◆高浜原発4号機
 伝熱管損傷をはじめトラブル続き

└─────────────────────────────────
┌─────────────
[7] またまた伝熱管の損傷(2025/7/23)
└─────────────
・関西電力は、定期検査中の高浜原発4号機で配管の損傷が見つかり、9月下旬としていた運転再開が遅れる見通しになったと発表した。関電によると、損傷が見つかったのは蒸気発生器内にある伝熱管4本。うち2本は管の外側が最大68%削れていた。蒸気発生器内で発生した鉄さびが、原発の運転に伴う振動で繰り返し管と接触したと推定している。残る2本は、管にかかる圧力などによる「応力腐食割れ」とみられる傷が内側にあったという。
・伝熱管は厚さ約1.3ミリ。原子炉内で温められた水が流れ、タービンを回す蒸気をつくる。2本は外側からの「減肉」で、最も深い傷の個所では厚さが0.42ミリほどになっていた。関電はこれまでと同じく、鉄がさびてできた薄片が伝熱管に付着し、振動で管が削れたのが原因としている。
・高浜4号機では2019年以降、高浜3号機では2018年以降、同様の傷が相次いで見つかっている。

【大きな問題点…『美浜の会ニュース』N0.193、2025.8.4 による
(1) これまでの9回の減肉で最大の68%もの減肉。
 残りが0.42ミリしかなかった。細管の厚みの68%の深さまで削られた。これまでの最大は63%。関電はこれまで、堅い鉄の微粒子(スケール)や鉄さびが原因として、薬品洗浄を進めてきた。その結果、スケールなどは激減してきた。それにもかかわらず、過去最大の減肉が起きている。本当の原因は別のところにあるのではないか。
 また、細管の減肉した地点の一つは、蒸気発生器細管の高温側の高い位置にある。細管下部にある堅いスケールはそこまで到達できないのではないか。
(2) 関電は1サイクルでの減肉は最大でも66%としてきた。
 関電のこれまでの評価では、運転期間1サイクルの最大運転時間(427日)で最大減肉深さは66%なので、1サイクルでは貫通しないとのことであった。しかし、今回、421日の運転で68%減肉している。
(3) 68%の減肉では耐震性が保たれない可能性が高い。
 関電は、これまで61%減肉した状態での基準地震動による耐震評価を行っている。それによると、裕度1.04と許容値ギリギリになっている。今回68%減肉した状態で耐震性が保たれるだろうか。

【高浜原発の蒸気発生器細管の損傷、取り替え】
【高浜3号機】
・2018年 8月に 1本
・2020年 1月に 2本
・2022年 3月に 4本
・2023年10月に 2本
・2025年 6月に終了した定期検査では、次回の検査で予定している蒸気発生器取り替えの大規模工事(2026年6~10月)に向け、工事の妨げとなる設備の撤去などを行ったとのこと。蒸気発生器取り替えについて、関電は、リスクの芽を早めに摘み取る「予防保全」対策としている。関電のプレスリリース…高浜発電所3、4号機の蒸気発生器取替計画
【高浜4号機】
・2019年 9月に 5本
・2020年10月に 4本
・2022年 6月に12本
・2024年 1月に 4本
・2025年 7月に 4本
・なお、蒸気発生器取り替えの大規模工事は26年10月~27年2月の予定。

┌─────────────
[6] また伝熱管の損傷(2024/1/22)
└─────────────
・2024年1月22日、定期検査中の高浜原発4号機で、蒸気発生器(SG、A~Cの3基ある)にある伝熱管に外面からの減肉損傷が見つかったと発表した。損傷が見つかった伝熱管は4本(A-SGの伝熱管2本およびC-SGの伝熱管2本)。4月5日を予定していた運転再開は遅れる可能性もあるとのこと。高浜原発3、4号機では定期検査のたびに、伝熱管の損傷が相次いて見つかっている。関電は今回の損傷もこれまでと同様、鉄の微粒子(スケール、2次冷却水に含まれる鉄の微粒子が、SG内に流れ集まって伝熱管に付着したもの)によると推定している。損傷が見つかった伝熱管4本は栓をして今後使わない。
・2月22日の発表では、2次系冷却水に含まれる鉄分が固まった鉄さびの塊も管周辺で見つかっており、運転による振動で配管と繰り返し接触したと推定とのこと。損傷の原因は、これまでの「微粒子(スケール)」から「鉄さび」になっている。
・なお、40年を超える長期運転を見据え、3号機は2026年10月までに、4号機では27年2月までに蒸気発生器を取り換える方針とのこと。

【参考…高浜原発の蒸気発生器細管の損傷。検査のたびにみつかる】
(①②~は、高浜3、4号機で発生順の通し番号。すでに8回連続!)
【高浜3号機】→◆071-2◆
2017年 7月に再稼働
①2018年 8月に 1本
③2020年 1月に 2本
⑤2022年 3月に 4本
⑦2023年10月に 2本
【高浜4号機】
2017年 6月に再稼働
②2019年 9月に 5本
④2020年10月に 4本
⑥2022年 6月に12本
⑧2024年 1月に4本

┌─────────────
[5] 復水器で海水混入
└─────────────
・2023/5/29、タービンを回した後の蒸気(二次系)を水に戻す装置(復水器)の細管に穴が空いて、海水(三次系)が混入した。海水混入のあった復水器を点検。検査の結果、細管192本に微小な傷を検出したため、それらに施栓し使用しないことにしたとのこと。高浜4号機は、40年を迎えるにあたっての特別点検をしたのに。
↓ 以下、関電のプレスリリース
・高浜発電所4号機(定格熱出力一定運転中)において、5月29日20時13分、「復水ナトリウムイオン濃度注意」の警報が発信しました。関連計器の指示値を確認したところ、復水ポンプ出口のナトリウムイオン濃度の上昇に加え、2-復水器および蒸気発生器ブローダウン系統のカチオン(陽イオ
ン)電気伝導率も上昇していたことから、同日21時15分に2-復水器へ海水が混入していると判断しました。5月30日0時34分に、海水が混入した復水器のA2水室に供給している海水系統を隔離した結果、当該関連計器の指示値が低下したことを確認しました。その後、当該復水器以外の復水器を監視している計器の指示値に上昇等の異常はなく、冷却機能は正常であり、電気出力等も安定していることから、プラントの運転状態に問題はありません。

┌─────────────
[4] 制御棒も制御できない関西電力!
 中性子急減の警報が発信し、原子炉が自動停止(2023年1月30日)
 その直前、25日から制御棒関連の警報が3回でていたあげく

└─────────────
 1月30日午後3時20分ごろ、原子炉内で中性子が急減したとの警報が出て自動停止した。4号機を含む加圧水型原子炉(PWR)では、中性子を吸収して核分裂反応を抑える制御棒(48本ある)が原子炉の上からつり下げられている。制御棒は通常、二つの爪で駆動装置に固定されているが、4号機では同月25日と29日、同装置の故障を知らせる警報が作動。30日午前0時すぎにも警報が出て、核分裂の連鎖反応を止める制御棒を炉心に送り出す装置の故障を検知し、固定用電磁石の電流が低下していることが分かった。そこで、原子炉内の制御棒を動かす装置を詳細に点検しようと、電磁石の電源の一つを切ったところ、原子炉が自動停止したという。

 原子力規制委の委員長は、 原発の安全確保の原則である「『止める、冷やす、閉じ込める』のうち、『止める』に関わる重要機能の一つにトラブルが発生した。大きな関心をもって対応に当たっている」と述べた。

 関電によれば、制御棒が落下した原因は、ケーブルが格納容器を貫通する部分に設けられている端子箱のところで他のケーブルに覆いかぶされて押されたためにはんだ付けが剥離し、制御棒を保持するための電磁コイルへの電流が弱くなったためと推定している。原因が解明されているとは言い難いにもかかわらず、関電は予備のケーブルに切り替え、3月24日に原子炉を起動、25日から発電を再開してしまった。
詳しくは→こちら

◆運転開始から37年、トラブル相次ぐ
 自動停止した高浜4号機は運転開始から37年がたち、関電は原則40年とする運転期間を超えて20年間の延長運転を、原子力規制委員会に申請する方針。立地自治体の県や町の了承を得る手続き中。最近では、経年劣化が要因とみられるトラブルも相次ぐ。
 関電の広報担当者は、30日夜、「これから調査する」「(どういう状況なのか)分からない」。規制委で報道各社の取材に応じた自動停止の原因や当時の状況などについて、ほとんど説明できなかった。
 高浜4号機は2019年以降、原子炉とは別の蒸気発生器内に長年の運転で鉄さびがたまり、配管に当たって傷つけるトラブルが続発。これまでの定期点検で3回確認され、対処しても再発を繰り返している。
 今回の停止と、経年劣化との関係を問われた関電の広報担当者は「原因調査をしないと分からないが、高経年化(経年劣化)とは関係ないと考えている」。

◆原子炉の自動停止、過去の例
 高浜原発では1988年12月にも、3号機内で中性子量の異常を知らせる警報装置が作動し、原子炉が自動停止するトラブルがあった。このときは制御棒4本が落下し、中性子量が急減したことがトラブルの原因。
 原子力規制庁によると、運転中の原発で原子炉が自動停止したのは、2011年10月、玄海原発4号機(佐賀県)でタービンを回した蒸気を水に戻す復水器に異常があったことを知らせる信号が出てタービンが止まり、原子炉が自動停止して以来とのこと。

◆4/24に再稼動
 関電によると、原因は、原子炉格納容器貫通部内で接続している電気ケーブルに接続不良が発生したことにより、制御棒駆動部のコイルに供給する電流値が低下し、制御棒1本が挿入されたため、中性子検出器の指示値が警報の設定値に至ったものと推定。これに対して、原子力規制庁の評価は「電流低下が発生するメカニズムについては、当該部分を実際に確認できていないことから、推測の域を出ないが、実際の電流低下のデータや当該部分にかかる負荷の状況から、関連する制御棒の電流低下が生じることはあり得ると評価する」とのこと。大丈夫か。安全最優先になっているのか。

┌─────────────
[3]「加圧器圧力逃がし弁出口温度高」警報で元弁を閉止(2022年10月)
 定検後の再稼働直前に。
 非常用ディーゼル発電機のトラブルも

└─────────────
(1)高浜原発4号機は、2022年6月から定検。10月20日に、21日の再稼働を発表。21日再稼働の予定を関電が予告したのは、前日の20日。去る8月30日に再稼動した美浜3号機の再稼働予告も前日だった。関電は、直前の再稼働予告を定常化しようとしている。市民、地元住民、立地自治体などへの原発情報の提供を極力避けようとしているとしか考えられない。許されるものではない。

(2)ところが、再稼働当日の21日、再稼働直前に「加圧器圧力逃がし弁出口温度高」警報がなり、本弁を閉止する措置をとり、運転上の制限の逸脱により再稼働できなかった。弁に幅0.3ミリほどの傷が見つかり、そこから放射性物質を含む高温の水が配管の中に流れ出したことで温度が上昇したとみられるとのこと。定期検査中に、弁を分解した際に、小さな金属の粉が付着したのが原因という。再稼働の予定は発表されていなかったが、11/4、再稼働された。

(3)以下、「老朽原発うごかすな!実行委員会」のMLに配信された木原壯林さんの指摘。

 高浜原発4号機で21日発生したトラブルは、以下のように深刻なものです。

 トラブルは『1次冷却系の加圧器に設置されている「圧力逃し弁」の出口の温度が上昇しているとの警報が鳴り(1時間で42℃から77℃に上昇)、そのため、加圧逃し弁の元弁を閉止した』というものです。原子炉内で緊急事態が発生したとき、1次冷却系に緊急給水しなければなりませんが、1次冷却系の圧力が高すぎると、水が入りません。「圧力逃し弁」は、このような事態に至ったとき、1次冷却系の圧力を逃がすための弁で、緊急事態に対処する場合に、極めて重要なものです。この弁が正常に働かなければ、緊急給水できなくなる場合があります。高浜4号機には、3台設置されています。

 高浜4号機は、運転開始後37年の原発で、40年超えの運転を目指して特別点検を始めています。また、MOXを燃料とするプルサーマル運転を行っています。

 高浜4号機は運転後40年に至っていないにも拘らず、上記のようにボロボロです。45年を超えた老朽原発・美浜3号機、高浜1、2号機の運転などもっての他です。美浜3号機、高浜1、2号機の完全廃炉を勝ち取り、それを突破口に、原発のない社会を実現しましょう!

(4)以下、福井県発表文書の高浜原発3号機の非常用ディーゼル発電機(高浜4号用でもある)の運転上の制限逸脱についての説明(2022年11月1日)。→こちら

-非常用ディーゼル発電機の運転上の制限の逸脱
・定格熱出力一定運転中の10月30日、A-非常用ディーゼル発電機(DG)の定期的なターニングを実施した。ターニング完了後、ターニングギアが外れなくなり、A-DGを自動起動できなくなったため、保安規定の運転上の制限を満足していない状態にあると判断した。
・その後、油圧ジャッキ等を用いて、固着したターニングギアを取り外し、A-DGの確認運転を行い、健全性を確認したことから、運転上の制限を満足する状態に復帰した。
・今後、ターニングギアの詳細点検を実施し、原因調査を行う。

【ターニングの目的】非常用ディーゼル機関の潤滑油膜の保持等のため、外部モータを駆動源とする装置を接続し、非常用ディーゼル発電機の回転軸をゆっくりと回転させるもの(5日に1回実施)。

(5)以下、「美浜・大飯・高浜原発に反対する大阪の会(美浜の会)」の抗議声明より。(2022年11月4日)(全文は→こちら

 高浜4号はこの間、安全上極めて重要な設備で事故を続発させている。7月8日に高浜3・4号で6回連続となる蒸気発生器(SG)細管の減肉損傷事故。原子炉起動しようとしていた10月21日に加圧器逃がし弁の出口温度が高温となる事故。そして同30日、高浜4号用でもある同3号の非常用ディーゼル発電機が起動不能となる事故を起こした。通常であれば運転再開を中止した上で、原因究明と対策を徹底するのが当然だった。しかし、全てまともな調査もしないまま原子炉を起動した。運転を最優先させる、関電の変わらぬ安全無視の行為に強く抗議する。

┌─────────────
[2] 相次ぐ伝熱細管損傷
 原因究明も対策もなく、さらに拡大
└─────────────
(1)2022年6月からの定検で、蒸気発生器伝熱管12本の減肉が確認されたが、前々回および前回の定期検査においても、蒸気発生器伝熱管の減肉が発生している。

(2)前々回(第22回、2019年9月~)
…蒸気発生器伝熱管5本が減肉【最大減肉率:63%】。
・A-蒸気発生器内にステンレス薄片を確認したが、摩耗痕が確認されなかったため、原因となった異物は前回の定期検査時に混入していたものと推定。なお、異物は流出したものと推定。

(3)前回(第23回、2020年10月~)
…蒸気発生器伝熱管4本が減肉【最大減肉率:36%】。
・A-蒸気発生器の減肉箇所にスケールが残存。C-蒸気発生器の減肉箇所近傍から回収したスケールにも摩耗痕を確認し、原因は、スケールによる減肉と推定。しかし、このスケール説には、疑問の意見もある。
【スケールに対する対策】→薬品洗浄を実施

(4)今回(第24回、2022年6月~)
…蒸気発生器伝熱管12本が減肉【最大減肉率:49%】。
・高浜原発3、4号機で、これで連続6回、定期点検の度に配管損傷が見つかっている。原因を特定し対処することができていないので繰り返され、しかも、これまで最大5本の損傷であったものが、今回は12本にまで拡大
・関電は、今後の再発防止策として、「蒸気発生器」の中を高圧の水で洗浄したうえで、酸化物を除去する薬品の量をこれまでより増やすとのこと。こうした対策をとったうえ、10月下旬に運転を再開させる計画で、スケジュールに影響はないとしている。

(5)参考サイト…蒸気発生器伝熱管の損傷について
・守田敏也さんBiog「明日に向けて」→こちら ほか
・美浜の会→こちら
・関西電力、プレスリリース→こちら
・関西電力、原子力発電について 公開情報、運転上の制限に関する情報→こちら

┌─────────────
[1] 関西電力「高浜発電所4号炉 高経年化技術評価書(30年目)
 2014年6月」
(→こちら)からみた高浜原発4号機 事故・故障等一覧
└─────────────

・高浜4号機のトラブルは蒸気発生器伝熱管で多い。その他の内容は調査が必要。
・「高経年化対策に関する報告書」の一覧 →こちら

┌─────────────────────────────────
原発再稼働に猛進する関電、トラブル続出
「2018~22年度のトラブル 一覧表」、「関電の原発の稼働状況 一覧表」 → ◆071◆

・美浜原発3号機のトラブル → ◆071-1◆
・高浜原発1号機のトラブル → ◆071-6◆
・高浜原発2号機のトラブル → ◆071-7◆
・高浜原発3号機のトラブル → ◆071-2◆
・高浜原発4号機のトラブル → ◆071-3◆(このページ)
・大飯原発3号機のトラブル → ◆071-4◆
・大飯原発4号機のトラブル → ◆071-5◆
└─────────────────────────────────

◆070◆ ←← 関西電力 闇歴史 →→ ◆072◆

◆関西電力 闇歴史◆071–2◆高浜原発3号機

┌─────────────────────────────────
◆高浜原発3号機…40年間近でトラブルが続発
 相次ぐ伝熱管損傷も無視
【付 原子力規制検査における対応区分】
【付 原子力規制委員会の検査指摘事項】

└─────────────────────────────────
┌─────────────
[5] 相次ぐ蒸気発生器細管の減肉、割れ
└─────────────

【参考…高浜原発の蒸気発生器細管の損傷。検査のたびにみつかる】
(①②~は、高浜3、4号機で発生順の通し番号。すでに8回連続!)
【高浜3号機】
2017年 7月に再稼働
①2018年 8月に 1本
③2020年 1月に 2本
⑤2022年 3月に 4本
⑦2023年10月に 2本
【高浜4号機】→◆071-3◆
2017年 6月に再稼働
②2019年 9月に 5本
④2020年10月に 4本
⑥2022年 6月に12本
⑧2024年 1月に4本

(4)第26回、2023年9月~。2本
…蒸気発生器伝熱管1本が外面の減肉【最大減肉率:63%】、もう1本が内側からの応力腐食割れ
・定期検査において、蒸気発生器伝熱管2本で損傷が発見された。1本で管の厚みが減少しており(外面からの減肉)、1本は内側からの割れ。小型カメラで原因の調査などをするため、2024年1月上旬を予定していた本格運転が遅れる可能性。関西電力は「内側の傷は、加工の際にかかった力により、ひずみができたことが影響したとみられ、外側の傷は、配管の表面にできた鉄の酸化物で削れたとみられる」と発表。伝熱細管損傷は、破断すればメルトダウンを起こしかねない。
・しかし、関電は、これまでと同様の原因推定と小手先の処置のみで、2023年12月22日に再稼働した。

(3)第25回、2022年3月~。4本
…蒸気発生器伝熱管3本が外面の減肉【最大減肉率:57%】。内面で応力腐食割れが1本
・外面の減肉について、摩耗痕のあるスケールは回収できなかったが、各蒸気発生器から採取したスケールの性状、摩耗試験等の調査の結果、スケールによる減肉と推定
【スケールに対する対策】→薬品洗浄の前に小型高圧洗浄装置による洗浄を実施し、薬品洗浄を実施
【規制庁は再稼働優先】
蒸気発生器伝熱管については、2018年、2020年の定期検査においても、同様の減肉があった。規制庁は、「次もやっぱりまだこういう事象が起きる可能性というのは否定できないという感じですよね、それは皆さんもそう思ってられますよね。」との認識で稼働を了承。原子力規制は安全最優先でなく、再稼働優先。

(2)第24回、2020年1月~。2本
…蒸気発生器伝熱管2本が減肉【最大減肉率:56%】。
・AおよびC-蒸気発生器内にガスケットフープ材(ガスケット=固定用シール、フープ=金属製薄帯板)を確認。C-蒸気発生器伝熱管の損傷原因を異物と推定。B-蒸気発生器伝熱管の損傷原因となった異物は流出したものと推定。(蒸気発生器はA~Cの3基設置されている)
【スケールに対する対策】→薬品洗浄を実施(薬液を二次系配管の中をまわし、不純物を除去してスケール付着を防ぐこと、「水質調整」)

(1)第23回、2018年8月~。1本
…蒸気発生器伝熱管1本が減肉【減肉率:20%未満】。
・減肉指示のあった箇所付近にスケール(2次冷却水に含まれる鉄の微粒子が伝熱管に付着したもの)を確認。スケールの回収中に破損したため、スケール以外の異物による減肉と推定。異物は流出したものと推定。しかし、このスケール説には、疑問の意見もある。

┌─────────────
[4] 高浜3号機、トラブル続発で規制委が報告書の提出を求める(2023年8月)
 その後、規制委が約40時間の追加検査を実施する
 また、原子力規制検査における対応区分が引き下げられた
└─────────────
・高浜3号機では、2022年7月~2023年4月、重大事故に対処する設備でトラブル(運転上の制限の逸脱)が1年間に4件(下記 [3] 印)発生した。このため「原子力規制検査における対応区分」において、「事業者が行う安全活動に軽微な劣化がある状態」とみなされ、追加検査が必要になった。原子力規制委員会は、2023/8/23、関電に対し、再発防止に向けた報告書の提出を求める通知を発出。規制委は関電から報告書を受け取り次第(期限は11月末)、原子力規制庁の検査官により、のべ40時間程度の追加検査を実施し、有効な再発防止策がとられているかなどを確認する。

・また、高浜3号機について、原子力規制検査における対応区分を引き下げた。原子力規制検査では、「事業者の自律的な改善が見込める」とされる第1区分から「発電所の運転が許容されない」とされる第5区分まであり、年1回、各発電所ごとに対応区分が定められている。高浜原発3号機について原子力規制検査における対応区分を1段階引き下げ「規制機関による対応が必要」とされる第2区分とした。対応区分が引き下げられるのは、東京電力の柏崎刈羽原発に続いて2か所目。
【 参 考 】 明日に向けて 守田敏也website
「明日に向けて(2373)……高浜原発3号機に対し原子力規制委員会が「追加検査の対応区分引き下げ」を通告! 超老朽1号機だけでなく3,4号機も危険。関電は高浜原発を全て止めるべきだ!」
こちら

・高浜原発では1、2、4号機でもトラブルが多い。規制委の山中委員長は「高浜原発は労働災害も多く、何らかの組織上の問題があると推測する。一度きちんと見直して、総合的な原因究明をして欲しい」と述べた。
 
◆009◆再稼働を急ぐ老朽原発で、労災人身事故が多発(2019~21年)
◆010◆安全文化の欠如でクレーン倒壊(2017年)
◆021◆蒸気発生器で伝熱細管の損傷が多発(2018~22年、高浜3、4)
◆047◆老朽原発、高浜原発1、2号機運転延長担当の課長が自殺(2016年4月)
◆058◆高浜1、2号機再稼働策動のデタラメ、その1~その3(2021~22年)
◆067◆保安規程違反のまま特重施設を運用(2022年)
◆070◆高浜4号機、並列直後に発電機と原子炉が自動停止(2016年2月29日)

【付 原子力規制検査における対応区分】こちら(2023/8/23現在)
(第1区分)事業者の自律的な改善が見込める状態…下記以外のすべての稼働原発
(第2区分)監視領域の軽微な劣化…高浜3号機
(第3区分)監視領域の劣化…該当なし
(第4区分)複数/繰り返しの監視領域の劣化…柏崎刈羽1~7号機
(第5区分)許容できない管理状態…該当なし

┌─────────────
[3] 重大事故に対処する設備でトラブルが続発
 規制委が再発防止に向けた改善計画の提出を求める(2023年4月)

└─────────────
 原子力規制委員会は2023/4/25の定例会合で、高浜原発3号機の重大事故に対処する設備でトラブルが相次いでいるとして、関電に対し、再発防止に向けた改善計画の提出を求める(下記のが対象トラブル)方針を確認した。規制委は今後、改善計画の実施状況を確認する約40時間の「追加検査」を実施する。2020年に始まった新検査制度でトラブルの重要度を評価した場合(原子力規制委員会の検査指摘事項)、4段階中3番目の「安全への影響があり、規制関与の下で改善を図るべき水準」にあたるとのこと。

  • 2023/4/22…運転上の制限の逸脱。蒸気発生器水位計のうち、ATWS緩和設備(異常な過度変化時において、原子炉トリップに失敗した場合に原子炉を未臨界にする設備→ こちら )に使用している1系統の指示値が低下(「シグナルセレクタCH除外」の警報)。関電サイト( →こちら)。
  • 2023/4/20…通信事業者による衛星通信回線不具合による衛星電話(携帯)の使用不能。重大事故時に外部と連絡を取る衛星電話が使えなかった。
  • 2023/3/15…原子炉補機冷却水冷却器(原子炉の運転に必要な各系統の機器…ポンプ,冷凍機,熱交換器などの冷却を行う系統。機器の冷却により原子炉補機冷却系に吸収された熱は、原子炉補機海水系との熱交換器を通じて海水へ放出→ こちら )からの冷却水の漏えい。漏えいの可能性があるC原子炉補機冷却水冷却器を詳細に点検した結果、伝熱管1本に微小な貫通穴を確認。また、当該冷却器の伝熱管全数(2810本)について、渦流探傷検査(ECT)を実施。その結果、当該伝熱管1本を含む108本の伝熱管の厚さが判定基準を満足していないことを確認したことから、それらの伝熱管を施栓し、使用しないこととした。
  • 2022/10/30…非常用ディーゼル発電機ターニング装置の不調。非常用ディーゼル発電機の定期的なターニング(ディーゼル機関内の油潤滑を行うため、定期的に主軸を別のモーターを用いて回転させる作業)を実施したが、ターニング完了後、ターニングギアが外れなくなり同発電機を自動起動できなくなった。
  • 2022/7/21…タービン動補助給水ポンプ(外部電源を喪失したときなどに蒸気発生器に給水する重要機器)の周辺の床に、油約8リットルが漏れる。
  • 2022/7/13…原子炉水位伝送器フランジ部からのにじみ漏れ(下記 [2] (6) 参照)
  • 2022/7/6…特定重大事故等対処施設に、必要な部品が取り付けられていなかった。
  • 2022/6/7…使用済燃料ピットエリア監視カメラ(重大事故等時に水位・温度を監視)の動作不能。
  • 2022/3/30…蒸気発生器伝熱管の損傷(下記 [2] (5) 参照)

▼原子炉補機冷却水冷却器こちらによる。

【付 原子力規制委員会の検査指摘事項】
 検査の結果、事業者の活動目的の達成状況が十分でない事項で事業者に指摘する必要があると判断したもの。重要度評価を行い、以下の4つのレベルに分類される。
:安全確保の機能・性能への影響があるが、限定的かつ極めて小さなものであり、
 事業者の是正プログラムにより改善すべき水準。
:安全確保の機能・性能への影響があり、安全裕度の低下は小さいものの、
 規制関与の下で改善を図るべき水準。今回は、このレベル。
:安全確保の機能・性能への影響があり、安全裕度の低下が著しい水準。
:安全確保の機能・性能への影響が大きく、施設の使用などが許容できない水準。

┌─────────────
[2] いろいろなトラブルで再稼働延期(2022年6~7月)
└─────────────
2022年3月定検~

(4) 7月21日、外部電源を喪失したときなどに蒸気発生器に給水する重要な「タービン動補助給水ポンプ」(→◆025◆)周辺の床に、油約8リットルが漏れる→このため、予定の7/23に再稼働できず。7/23再稼働予定→ポンプのトラブル→7/24再稼働→7/26並列

(3) 7月13日、原子炉容器内にある水位計(原子炉水位伝送器フランジ部)で、放射性物質を含んだ水のにじみ跡を確認。原子炉容器内の水位を確認する伝送器(原子炉容器内部から中央制御室に情報を伝える)の検出部フランジ(配管継手)部で水のにじみ跡が確認された。関電は原因を明らかにせず、部品を取り替えただけ。
 

 
(2) 7月6日、特定重大事故等対処施設で、一部の部品が装着されていないことが判明(高浜4号機でも同様のトラブル)→◆067◆

(1) 6月7日、使用済み燃料ピットエリアにある監視カメラ1台の映像が映らない不具合が起き、機器を交換

┌─────────────
[1] 関西電力「高浜発電所3号炉 高経年化技術評価書(30年目)
 2014年1月」
(→こちら)からみた高浜原発3号機 事故・故障等一覧
└─────────────

・高浜3号機のトラブルは蒸気発生器伝熱管で多い。その他の内容は調査が必要。
・「高経年化対策に関する報告書」の一覧 →こちら

┌─────────────────────────────────
原発再稼働に猛進する関電、トラブル続出
「2018~22年度のトラブル 一覧表」、「関電の原発の稼働状況 一覧表」 → ◆071◆

・美浜原発3号機のトラブル → ◆071-1◆
・高浜原発1号機のトラブル → ◆071-6◆
・高浜原発2号機のトラブル → ◆071-7◆
・高浜原発3号機のトラブル → ◆071-2◆(このページ)
・高浜原発4号機のトラブル → ◆071-3◆
・大飯原発3号機のトラブル → ◆071-4◆
・大飯原発4号機のトラブル → ◆071-5◆
└─────────────────────────────────

◆070◆ ←← 関西電力 闇歴史 →→ ◆072◆

◆関西電力 闇歴史◆071–1◆美浜原発3号機

┌─────────────────────────────────
◆美浜原発3号機…老朽原発を再稼働(>_<)
└─────────────────────────────────

┌─────────────
[4] 2024年10月、配管の穴と減肉(12ミリ→2.7ミリ)で手動停止
└─────────────

  • 10/5(土)美浜原発3号機の1次系冷却水クーラ(1次系のポンプやモーターの冷却水を海水で冷却する機器)の海水戻り母管3系統(A、B、C)のうち、C系統母管の2箇所にに塩の析出があることを確認。海水がにじみ出た可能性があり、配管を超音波検査した結果、直径3ミリと6ミリの二つの穴が見つかったほか、配管が最も薄いところで2.7ミリ(本来の厚さは12ミリ)まで減肉(配管の内側が削られて薄くなる現象)していたことが分かった。
    ・該当個所の図解(関電のプレスリリース)→こちら
    ・なお、海水配管そのものは、原子炉補助建屋(管理区域)内にあり、海水が通る2次系配管となる。海水配管は直径約60センチ、厚さ12ミリ。原子炉格納容器内にある1次冷却水ポンプなどの機器を冷やす水を熱交換器を通じて冷却する系統で、海から取水、放水している。配管内部は定期検査ごとに目視点検を行っていて、2023年10月の定期検査時に今回減肉が確認された部分で、配管内側を覆っている腐食防止用のゴムシートが一部はがれていたため、補修したという。
  • 10/10(木)1次冷却水クーラを使用しないことにして、規制委に運転上の制限逸脱を報告。関電から福井県に入った連絡によると、早期の補修、復旧が困難なため、原子炉を停止し、配管の交換を含めて検討する。停止時期は未定。
  • 10/15(火)原子炉を手動停止。
  • 10/30の報道では、今回、直径6ミリと3ミリの穴があいた配管は、2023年の検査でもコーティングの剥がれが見つかっていて、別の素材で補修していたとのこと。

┌─────────────
[3] 2021~23年、再稼動前後
 2021年わずか4か月の稼働中にもトラブル → (2) (3)
 1次冷却材ポンプ封水注入フィルタからの汚染水漏れ(2022年8月)→ (6)
 ホウ酸水注入系の圧力低下(2022年8月)→ (7)

└─────────────


▲左の1、2号機は廃炉。右端、老朽原発の3号機は再稼働。

(9) 2023/1/2、予備変圧器を経由した外部からの受電ができない状態となった。送電線の一部で停電が発生したことによる。その後、送電線が復旧して予備変圧器に異常がないことを確認したが、運転上の制限の逸脱。

(8) 2022/8/30、前日(22時間前)発表で突如、再稼働の傲慢さ。以下おもな経過。
・5/29「原発のない明日を―老朽原発このまま廃炉!大集会in おおさか―」に2100 人
・7/24…美浜町「老朽原発・美浜 3 号うごかすな!現地全国集会」に300人、町内デモなど
・8/1…封水注入フィルタ装置のボルトが指示どおり締められていなかったことによる放射性物質を含んだ水7トンが漏洩。8/10再稼働予定を延期。→ (6)
・8/10…美浜町「老朽原発・美浜3号再稼働阻止現地緊急行動」に80人。町内デモなど
・8/19…関電は、追加点検の結果を踏まえて工程を判断するという条件で、原子力規制委員会に、23日に再稼働の予定と報告。23日再稼働は、当初は福井県にも知らせず、プレスリリースもなしで再稼働させようとしていた疑い
・8/21…ホウ酸水注入系、アキュムレータの圧力が規定値を下回り、制限逸脱。→ (7)
・8/29…15:00頃、翌日に再稼働するとプレスリリースで発表。発表の翌日に再稼働するのは、極めて異例。前日発表、それも22時間前発表とは、関電の傲慢さ、住民無視、市民無視の悪意を感じさせる。姑息さと臆病さも。デモ申請は72時間前までに必要なので、間に合わない。デモ申の72時間前もおかしい(>_<)が、デモをしないでも、抗議はできる。
・8/30…13:00に、再稼働。美浜原発前、美浜町の関電原子力事業本部前で、緊急の抗議行動。前日の連絡にもかかわらず、30人が参加。

(7)2022/8/21、一次冷却系統のほう酸水注入のための機器の圧力低下→再稼働未定
(ホウ酸水注入系、アキュムレータ=蓄圧機について、目次ページの図→こちら
 ・老朽原発美浜3号機、8/1の放射性物質を含む水7トン漏洩に続いて、8/21また、「運転上の制限」逸脱のトラブル。
・「運転上の制限」(LCO : Limiting Conditions for Operation)逸脱とは、保安規定に定められている機器等に不適合が生じ,一時的に LCOを満足しない状態が発生したこと。事業者は LCO 逸脱を宣言し,あらかじめ定められた時間内に当該機器を復旧させるか,それができない場合は原子炉を停止させるなどの措置を講じなければならない。
・今回は、一次冷却系統のほう酸水注入(これって緊急時の動作)のための機器の圧力が低下。中央制御室で警報が鳴るも、3分で回復し、制限逸脱から回復したという。
・タンクの圧力は正常な数値に戻ったものの、原因は不明で調査中とされていたが、後、作業用の資機材が当たったためと、下請けの責任に転嫁。
・美浜3号機では、昨年、わずか4か月、再稼働されていたときにも、2件の大きなトラブルを起こしている。上記、(2) (3)を参照のこと。
・大事故を未然に防ぐためには、日頃から不注意、不安全な行動による小さなミス、ヒヤリハットが起きないようにすることがきわめて重要。一歩間違えれば大事故が起きる可能性がある原発では、こうした考え方が必須のはず。小さなトラブルも起こさないようにし、起こってしまった場合にも的確な対策を講じることが必要だが、関電は大丈夫か。

【補足–②】
関電のプレスリリースでは、2022年8月29日に、下記記載がある。運転上の制限逸脱のアキュムレータ圧力低下は、作業用足場の資材などが弁に当たっただけ。不注意な下請けが悪い、という感じ。
→関電のプレスリリースはこちら
→関電の運転上の制限に関する情報はこちら

【補足–③】
 一次冷却系統のほう酸水注入のための機器とは…原子炉冷却水喪失事故時など、1次冷却系統の圧力が低下した際には、原子炉の暴走を防ぐために、ほう酸水を1次冷却系統に注入しなければなりませんが、ほう酸水は、逆止弁を介して1次冷却系につながっている蓄圧タンク(アキュムレータ)に蓄えられています。そのタンクの圧力が低下していることが確認されたのです。
 下請け任せの上に、責任感と科学的常識のない、関電および下請けの技術者、作業者、監督者、点検者・・・が原発を動かそうとしています。原発を動かそうとする体制自体が腐敗しているのです。この事態は、一旦、体制全てを解体して、総点検しなければ、改善されません。ただし、体制を根本的に刷新して判断すれば、原発運転は、無理だという結論に至るでしょう。無理な原発を動かそうとするから腐敗が生まれるのかもしれません。「先端科学技術」といわれた原子力は、今や、「腐敗した科学技術」の象徴です。(再処理工場稼働の26回延期、東海再処理工場高レベル廃液処理の中断頻発、もんじゅの廃炉と廃炉作業の遅れ、福島事故炉の廃炉作業の遅れ、使用済み燃料貯蔵地探し期限の再三の延期、原発特重施設の建設の遅れ、などなどもこのことを実証しています。)(「若狭の原発を考える会」木原壯林さんの指摘)

【補足–④】
 ハインリッヒの法則とは…事故の発生についての経験則。1件の重大事故の背後には、重大事故に至らなかった29件の軽微な事故が隠れており、さらにその背後には事故寸前だった300件の異常、いわゆるヒヤリハット(ヒヤリとしたりハッとしたりする危険な状態)が隠れている、というもの。

(6)2022/8/1放射能汚染水7トンが漏洩→再稼働延期
(1次系ポンプ封水注入フィルタについて、目次ページの図→こちら
再稼働予定8/10の直前にトラブル。関電によると、原子炉補助建屋内で、放射性物質を含む水約7,000リットル(7立方メートル、7トン)が漏れた。放射能は220万ベクレルと推定され、外部へは漏れていないという(370万ベクレルを超えると法令上のトラブル扱いとなる)。漏えいがあったのは1次冷却水を循環させるポンプに注入する高圧の封水(「封水」とは、高温・高圧の1次冷却水を原子炉圧力容器に送るポンプから1次冷却水が外部に漏れないようにシールするためにポンプの外側に満たした高圧水のこと)を浄化するフィルターの付近。7/31の点検では漏えいは確認されていなかった。
・同機は10日に再稼働を予定していたが、再稼働は延期。
一次系の汚染水がもれるというのは、たいへんな深刻な事態だ。関電のプレスリリースを読んでも、なぜ一次系の汚染水が漏れたのか、理解不能。新聞記事を読んでも分からない。新聞記者は、関電の発表をそのまま垂れ流すだけでなくて、もっと大事な問題点をきちんと質問してくれないと(>_<)。
・関電のプレスリリース→こちら(この件の図解は最終ページp.17、添付資料7)

【補足–①】
上記、封水注入フィルタ室からの汚染水の漏えいは、2007年に大飯原発1号機で同じようなトラブルが起きている。関電のプレスリリースでは、2007年9月7日に、下記記載がある。
「大飯発電所1号機の原子炉手動停止に伴う点検結果について
(1次冷却材ポンプ封水注入フィルタからの水漏れの原因と対策)」
こちら

(5)2022/6/10、運転再開予定の前倒しを発表
・その後、関電は、10/20に予定していた美浜3号機の運転再開(並列=送電線に接続)を8月12日に前倒しすると発表。再稼働(原子炉起動)は8月10日と推測された。特定重大事故等対処施設の運用開始は、2022年7月下旬という

(4)2021/10/25、特重施設未完で停止
・6/23再稼働から4か月後の10/25、特定重大事故等対処施設の未完で停止せざるをえなくなり、形式的には、定検に入った。運転再開予定は、2022年10/20とされた。

(3)2021/10/6、非常用ディーゼル発電機が停止
・非常用ディーゼル発電機を起動したら、中央制御室で警報が鳴り、自動停止した。保安規定では非常用ディーゼル発電機は2基がいずれも動作することが求められている。
・自動調速装置に不具合があったということで交換。この自動調速装置を設置しているのは高浜1、2号と美浜3号のみで、いずれも中央制御室の制御盤のデジタル化に伴い、手動から自動化する際の作業でミスと分かった。そのミスが分かったのは、高浜2号で点検してみて、同じ事象が発生したから。
・規制委(原子力規制部検査グループ安全規制管理官、実用炉監視担当)「美浜3号は、最初は偶発的ではないかということで収めようとしていたのです。実はうちの事務所(原子力規制事務所)の方でも、これは偶発ではないだろうなと結構いろいろとああだこうだと問いかけをしていて、その間、実は関西電力の方でも、高浜2号でも試験をするので注意深く見てみようということでやったら、(美浜3号と同様に)動いているではないかという話になったということです。」規制委がいろいろ問いかけをして初めて、関電が調査に動いたということで、関電に安全第一という姿勢がみられない。

(2)2021/7/3、フィルターが鉄さびで目詰まり
・蒸気発生器中の2次冷却水が喪失したとき、緊急給水するポンプに大きな圧力がかかるトラブル。関電は、「ポンプ入り口にある金属製のフィルターに鉄さびが詰まったことが原因」としているが、老朽原発を全国に先駆けて動かそうとして準備してきたにも拘らず、鉄さびによる目詰まりにも気づかなかったのか。

(1)2021/6/23、老朽原発として初めて再稼働するもトラブル続出
・2021年6/23、40年超え老朽原発として初めて再稼働。
・しかし、トラブルが続いた。以下、(2) (3)を参照のこと。

┌─────────────
[2] その他、美浜3号機のこれまでのトラブル–別記項目へのリンク
└─────────────
・老朽美浜3号機、内部告発やトラブルが続く(2021年)→◆033◆
・関電は美浜3号機の使用済み燃料の交換可能年数を2倍に水増し(2021年)→◆031◆
・老朽美浜3号機の「フィルター目詰まり」の重大な意味(2021年)→◆025◆
・美浜原発3号機で 死亡5名、重軽傷6名の重大事故(2004年)→◆004◆
・美浜3号機…建設時、生コンに大量加水、強度検査も不正(2000年)→◆084◆

┌─────────────
[1] 関西電力「美浜発電所3号炉 高経年化技術評価書(40年目)
 2015年11月」
(→こちら)からみた美浜原発3号機 事故・故障等一覧
└─────────────

・美浜3号機のトラブルはひじょうに多い。それぞれの内容は調査が必要。
・「高経年化対策に関する報告書」の一覧 →こちら

┌─────────────────────────────────
原発再稼働に猛進する関電、トラブル続出
「2018~22年度のトラブル 一覧表」、「関電の原発の稼働状況 一覧表」 → ◆071◆

・美浜原発3号機のトラブル → ◆071-1◆(このページ)
・高浜原発1号機のトラブル → ◆071-6◆
・高浜原発2号機のトラブル → ◆071-7◆
・高浜原発3号機のトラブル → ◆071-2◆
・高浜原発4号機のトラブル → ◆071-3◆
・大飯原発3号機のトラブル → ◆071-4◆
・大飯原発4号機のトラブル → ◆071-5◆
└─────────────────────────────────

◆070◆ ←← 関西電力 闇歴史 →→ ◆072◆

◆関西電力 闇歴史◆071◆


▲関西電力原子力事業本部(美浜町)

┌─────────────────────────────────
原発再稼働に猛進する関電、トラブル続出
└─────────────────────────────────
┌─────────────
2018~23年度のトラブル 一覧表
└─────────────

▲2018~23年度のトラブル一覧表。この表は画像(リンクは入っていません)。表をクリックすると拡大されます。(2023/5/2 のプレスリリースまで)

【「2018~23年度のトラブル 一覧表」の補足説明】
・2018~23年度(2023年度は2023/5/2のプレスリリース掲載分まで)。
・表中、新聞報道はあったものの、プレスリリースに掲載がない(と思われる)労災が2件ある。
 労災ではなくて、私傷病扱いになったのか?
・法令上の位置づけ。*1~*3 は 各月の関電プレスリリースによる。
  *1  法令に基づき国に報告する事象(安全協定の異常時報告事象にも該当する事象)
  *2  安全協定の異常時報告事象
  *3  保全品質情報等
  *4  運転上の制限の逸脱。(~日付)は復旧した日付、その他は即日復旧。
     データはこちら による。
・図解のリンク先
  ※1 関電、原子力発電所の運営状況について(2022/9/2)→こちら
  ※2 関電、原子力発電所の運営状況について(2022/8/1)→こちら
  ※3 関電、安全対策工事における協力会社作業員の労働災害(死亡事故)→こちら
  ※4 関電、高浜発電所4号機 B-加圧器逃がし弁の出口温度上昇について →こちら
┌─────────────
関電の原発の稼働状況 一覧表
└─────────────

▲関電の原発の稼働状況一覧表。2023/10/26 現在。表をクリックすると拡大。この表は画像。
【「関電の原発の稼働状況 一覧表」の補足説明】
※1建設費は『日本の原子力施設全データ(完全改訂版)』(講談社BLUEBACKS)による
※2 美浜3号機の運転開始は、Wikiでは1976年3月15日となっていたが、その後、訂正。現在の関電広報では1976年12月(日付なし)。朝日新聞東京版1976年12月2日付では1976年12/1から営業運転開始

┌─────────────
「次世代原発」の候補地として取り沙汰されているのは、美浜原発
└─────────────
 東日本大震災前に進んでいた原発建設計画は、以下の通り。
(1)中国電力…島根原発 3号機(島根・松江市)→着工済
(2)電源開発…大間原発(青森・大間町)→着工済
(3)東京電力…東通原発 1、2号機(青森・東通村)→1号機は着工済・中断
(4)東北電力…浪江・小高原発(福島・浪江町/南相馬市)→計画断念
(5)東北電力…東通原発 2号機(青森・東通村)
(6)日本原電…敦賀原発 3、4号機(福井・敦賀市)
(7)中国電力…上関原発 1、2号機(山口・上関町)
(8)九州電力…川内原発 3号機(鹿児島・薩摩川内市)
(9)中部電力…浜岡原発 6号機(静岡・御前崎市)
(10)関西電力…美浜原発 4号機(福井・美浜町)。報道では、原発回帰の政府内で「次世代原発」の最有力候補地とされる。1、2号機は廃炉作業中。3号機は稼働から40年を超えた老朽原発で、2021年に再稼働されたものの、既に先が見えている。地元の原発推進派は、原発のない町の将来像を描くどころか、さらに原発に浸りきろうとする嗜好を強めている。
【参考サイト】森と暮らすどんぐり倶楽部こちら。美浜町の住民としてブログで「世界の大変動の中で、何を一番警戒するかと言われれば、岸田政権の原発推進路線への転換です。」と語る。

┌─────────────
◆関連リンク(別項目へのリンク)
・加圧水型原発(PWR)の仕組みと最近のトラブル個所 →図解
・蒸気発生器伝熱管 →◆021◆
・再稼働を急ぐ老朽原発で人身事故が多発(2019~21年)→◆009◆
・社長が「労災防止」を誓った3日後にも重傷労災(2020年)→◆008◆
・高浜原発のMOX燃料 ◆003◆【付 (8) 】
└─────────────
┌─────────────
・美浜原発3号機のトラブル → ◆071-1◆
・高浜原発1号機のトラブル → ◆071-6◆
・高浜原発2号機のトラブル → ◆071-7◆
・高浜原発3号機のトラブル → ◆071-2◆
・高浜原発4号機のトラブル → ◆071-3◆
・大飯原発3号機のトラブル → ◆071-4◆
・大飯原発4号機のトラブル → ◆071-5◆
└─────────────

◆070◆ ←← 関西電力 闇歴史 →→ ◆072◆

◆関西電力 闇歴史◆070◆

┌─────────────
◆高浜4号機、並列直後に発電機と原子炉が自動停止
 報道陣が見守る中、中央制御室に警報が鳴り響く(2016年2月29日)
└─────────────

 高浜原発4号機は、2016年2月、第20回定期検査中に報道陣の前でとんだ失態を演じ、
3月には大津地裁の仮処分決定で停止を余儀なくされた。

【経 過】

・2/20…1次冷却水が漏れる不具合。原子炉補助建屋の脱塩塔室前(EL10.5m)の床面に水溜り(約2m×約4m×約1mm:約8リットル)を発見。
その後、水溜り(放射能量は約1.4×10(4)Bq(約1.74Bq/cm3×8リットル))(「10(4)」の表記は「10の4乗」を示す)は拭き取り、水溜りのあった箇所は汚染が無いことを確認。
また、漏えいした水については、この水溜り以外にも、床面に漏れた水が原子炉補助建屋サンプ等に回収されたものもあり、これらを全て合わせると約34リットルであり、この放射能量は約6.0×10(4)Bqと評価。関電は、配管の弁のボルトを締め直すなどの対策
以上、関電プレスリリース→こちら

・2/26
…原子炉を起動(再稼働)
・2/27…核分裂が安定して続く「臨界」に達する

・2/29…発電機と送電線をつないで送電を開始する操作(並列)をした途端に、発電機がストップし、原子炉も緊急停止。原子炉は核分裂反応を抑える制御棒48本が自動で挿入されて止まった。発電した電気の電圧を上げる「主変圧器」を保護する検出器が異常な電流を検知したことが原因という。このとき、中央制御室には報道陣も入っていた。関電の公表基準では、今回は「原子炉を停止し、必要な対策を実施」するもので、「速やかに公表」する最高段階のレベル4に相当。なお、関電の姿勢は、『正常に緊急停止したから正常』。

以下、関電プレスリリース→こちら

高浜発電所4号機の原子炉自動停止について(第3報)
 高浜発電所4号機(加圧水型軽水炉:定格出力87.0万kW)は、平成28年2月29日14時01分26秒、並列操作を実施したところ、14時01分26秒、発電機が自動停止し、「主変・発電機内部故障」および「PT(計器用変圧器)故障」の警報が発信し、14時01分27秒タービンおよび原子炉が自動停止しました。
 その後、発電機が自動停止した際、「主変・発電機内部故障」の警報が発信していたため、現地のリレー盤にて、当該警報の発信要素の動作リレーを確認したところ、主変圧器の故障を示す検出回路が動作していることを確認しました。
 その結果、発電機自動停止回路が作動したことから、発電機が自動停止に至ったと考えられます。

・3/9…大津地裁において、高浜発電所3、4号機の再稼動禁止を求める仮処分命令申立てが認められ、高浜原発は停止に追い込まれた。

【映 像】

中央制御室内で警報が鳴り響き、運転員が豊松秀己副社長(当時)(→◆050◆、北新地の「トヨちゃん」)に異常を報告する様子などの YouTube 映像 →こちら

【写 真】

▼関電高浜原発4号機で発送電を開始する作業中に原子炉が停止し、中央制御室で状況を確認する運転員ら(29日午後、福井県高浜町)=代表撮影

◆069◆ ←← 関西電力 闇歴史 →→ ◆071◆